茶飲み話

幼稚園の年長組がお泊まり保育のため、今日明日と休みになり、土日を合わせると「プチ夏休み」となった。
午後１時に友人のMIちゃんママが幼稚園の娘のMIちゃんの古着をもらいに来る予定になっていたので、今のうちに子供達を運動させておこうと思い、午前中に公園にでかける事にした。

家を出てしばらく歩いた頃、友人のNAくんママから「暇だからお茶しよう」とメールが。
事情を話してMIちゃんママが来ることを告げると、息子のNA君を連れてうちに来ることになった。

またしばらく歩いたところで、こいちゃんがバス仲間のYU君に声をかけられ、彼は一緒に公園に行きたいと母親にねだり始め、５人で公園に行くことに。
YU君とNA君はクラスこそ違う物の、同じ年長さんで、二人とも大人しめの男の子。
同じ年頃の男の子と遊ばせたかった彼女もうちに来ることになった。

初めに約束していたMIちゃんママに事情を説明すると「実は私も呼びたい人が……」と、AYちゃん親子が参加することになり、総勢大人５名、子供８名（乳児２名）の大騒ぎとなった。

合計１３名、幼稚園のクラス半分の人数がうちの家に入ったのだから凄い。
オモチャに飛びつき一人夢中で遊び始める子、はにかみつつ母親から離れられない子、ひたすら食べる子…
みんなばらばらで様子をうかがうが、慣れて来るにしたがって、走り回って鬼ごっこしたり、みんながテーブルに集まって、怖いくらい静かに折り紙をしていたりし始める。
きっと幼稚園ではこんな風にこいちゃんといっくんは遊ぶんだろうな～と想像出来て面白かった。
もちろん喧嘩も勃発するが、ほっといても丸く収まっているのだからさすが幼稚園児だと思う。
そこにいっくんが参加して結局親が割って入らなければならない喧嘩に発展するのだが…

こいちゃんは新しい遊びを見つけたり、面白い事を言っては、友達に遊び方を教えたり、誘ったりしながらそれはもう楽しそうにみんなと駆け回った。
YU君が「自分でサンダルを持ってきなさい！」と母親に叱られ、泣いたときにはこいちゃんが慌てて取りに走っていたのだから「？？？？？」である。
どうもリーダー的な役割を受け持っているらしい。
子供達は帰りたがらず、いつまでも玄関を出ようとしなかったし、こいちゃんも残念そうで、いっくんは泣きわめいた。
MIちゃんと、AYちゃんは角を曲がるまでいつまでも手を振っていた。
はしゃいでいたいっくんは昼寝をしそびれ、夕方の６時にはベッドに入り眠ってしまった。
こいちゃんに「今日は楽しかった？」と聞くと寂しそうに「うん…」と言った。
思い出して会いたくなってしまったのかもしれない。

こいちゃんと二人で歯磨きをし、寝かせる段取りをしていると、NAくんママから電話が。
昼間にみんなで食べた昼食の代金をまとめていたら、息子のNA君が「今渡すの！！」と頑固にぐずりはじめ、収拾がつかないと言う。
結局、寝間着姿のMO親子が夜８時に、昼食代を持ってやってきた。
車の助手席に座った寝間着姿のNAくんはこいちゃんと私に手を振って帰っていった。
もしかしたら昼間の興奮が抑えられなかったのかもしれない。
疲れた、けど、楽しかった。
子供達もあんなに楽しそうにするならまた集まってもいいかな、と思うのだ。