それでなくても、口から生まれたと言わせてしまうほど、常に何かに疑問を感じ、口に出さないと気が済まない性格のため、本当に付き合わされる身としてはツライ時が多い。
教室に置かれている本を休み時間に読んで帰ってくるのだが、音楽家や、歴史上の人物に興味があるらしく、「アンネ」「ナポレオン」「ベートーベン」「孔子」(渋…)などを読み、内容について質問してくるのが、キツイ。
私は自慢ではないが、社会のテストで一桁の点をとった定評がある(エッヘン)。
こいちゃんもしっかり読んで帰ってきてくれたら問題ないのだが、そこは所詮、7歳。
読み飛ばしている部分も多々あるらしく、帰ってきて気になった箇所を質問してくるのだ。
電子辞書でいちいち引いて答えてやっていたが、最近ではすっかり面倒になってしまって、質問されるたびに不機嫌になっていた最悪な母親である。
なるほど、それは楽かも!!と、ずぼらな私は早速購入…。
子供にもわかりやすい説明と、全てルビつきの内容に感心。
昔こんな見やすい辞書があったら、私だって利用したかも…!?
などと思いつつこいちゃんに渡してみると、大喜び。
その通りに教えてやるとこいちゃんも一生懸命自分で辞書を引き、付箋をカキカキ…。
面倒臭そう…続かないだろう…。
スポンサーとしては不安でいっぱいだが、本人はやはり「知りたい」欲求に勝てないらしく、面倒ながらも必死で語句を探すようである。
眺めるだけでも楽しいらしく、かじりついて読んでいた。
晩御飯を食べているときに「尊い(とうとい)」の意味が気になったらしい。
「ねぇ、どうゆう意味?」と聞いていたが「今ご飯中。後で辞書引きなさい」と言ったらそれから数分した頃、ふいっといなくなり、隣室で一人辞書を引いていた。
「子供は知りたがる生き物」………まんざら大げさでもないらしい…。
そんな隣で、全く辞書に興味を持たず、冷たい目でこいちゃんを眺めるいっくん。
こいちゃんだっていつまで続くか判らないが、いっくんなどは、欲しいとも言わなければ、見せてとも言わず、全く「どうでもいい」らしい。
スタートラインにすら立つ気はないようである。
二人に辞書を買い与えていたら、ずいぶん勿体無い思いをするハメになったことだろう。
勉強法も「合う」「合わない」があるかもしれない…。