そのうち、ふたりのリクエストを聞いたりしてキッチンが設置され、ドレッサーができ、電子レンジが置かれ、なかなか部屋らしくなった。
全て段ボールや空き箱で作るのでこいちゃんや、特にいっくんの手にかかりかなり破壊されてしまったが、それでもまだ形をとどめているところをみると彼らなりに気に入って大事に使ってくれているらしい。
先日、こいちゃんと同じ幼稚園のバス仲間である年中組のYU君がうちに遊びに来た。
彼はうちに度々来ているが、何かの都合などでこいちゃんと遊べないと判ると泣いてしまうほど遊ぶのを楽しみにしてくれている。
彼はうちに上がり込んで段ボールハウスに入りしばらく静かにしていると思っていたら突然私の所にやうってきて「蛇口がほしい、作って~」と言い始めた。
何のことかとYU君に手を引かれて見てみるとハウス内に作られたシンクの上につけた小さな蛇口。
お菓子の空き箱などを使って作った簡単な物なのだが、ちゃんと蛇口を回すことが出来て、それが気に入ったらしい。
作ろうとしたが、こいちゃんやいっくんが外で遊びたがり、結局縄跳びやボール遊びをしているうちに薄暗くなり、YU君は「絶対明日蛇口ちょうだい」と言い残してお母さんと帰ってしまった。
5歳の子供が蛇口?
何故蛇口なんだ?
不思議な物を欲しがるものだ、と思いつつ作っていたらこいちゃんといっくんも欲しがったので作ってあげたら、すぐに壊して捨ててしまった。
こいちゃんやいっくんにとっては普段から目にするこれらの工作はとくに興味がないらしい。
翌朝、バスの送りのためこいちゃんといっくん三人で待合い場所に向かうと真っ先にYU君が「蛇口は!?」と飛んできた。
広告で作った手製の袋に入れた蛇口を渡すと嬉しそうに何度も取り出して眺めている。
しばらくしてバスが来ると母親にソレを渡し「かざっといてよ!」としつこく言いながらバスに乗り込んでいった。
それを見ていたRYた君が「僕にも作って~」とお願いしつつバスに乗り込んだ。
何故蛇口、年中さんにもなると興味がわく物も少し違う。
15時すぎに、お迎えのバスから降りてきたYU君はまた遊びに行きたいといったが、スイミングの日だったらしく、涙をこらえて帰っていった。
作った蛇口をバスから降りたRY君に渡すと、それは嬉しそうに母親に見せた。
帰り際に「また遊びに言って良い?アンパンマンとかいつでもDVDかすで」と言ったのは彼なりのお礼のシルシだったのだろうか。
5歳児もそれなりに頑張って気を遣っているのかもしれないから面白い。
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