台風一家

いっくん修学旅行

修学旅行の日は朝が早い。
朝のにがてないっくんだが、ワクワクした気分のおかげで何とかスパッと起床。

使い捨てできる容器に詰めたお弁当と水筒を持って伴侶と出て行った。
「恥ずかしいからこなくていいんだけどな~。」
と、ちょっとためらいがちに言ったいっくんには申し訳なかったが、人気もなく朝早くの小学校集合は少し心配で…
すぐ近くで変な事件もあり、伴侶にも手間を承知でお願いした。

去年のこいちゃんと同様、説明をしっかり聞いてからバスに乗り込んで出発である。



仕事から帰宅してもいっくんの姿はない。
普段おちゃらけていて笑いを誘ってばかりの彼がいないと火が消えたように静かである。
たった一泊なのに何だか物足りないのである。

翌日帰ってきた彼は当初
「同じようなものばかり出し、おいしくないから買わない」と言っていたはずのお土産を抱えていた。
見て笑った。
全部いっくんの大好物ばかり。

自分にはキーホルダーを買ったといい、それとは別だといいはる。
「これはお母さんの分で、これはおばあちゃんの分で…」
と説明してくれるのだか、どう考えてもきびだんごもサツマイモタルトもいっくんが普段愛して止まないスイーツ達である。
案の定、伴侶を待っていられず先に開封。
「我慢できない!!」と食べはじめてしまった。

「うまい!うまい!」
と目を細めるのを見て、誰が文句を言えようか。
結局ほとんどを彼が食べ、満足したのかようやく落ち着いた。

今では「おばあちゃんの分」と残されたサツマイモタルトだけになってしまったが、いつも食べたそうに目のはしに捕らえていることを私は知っている。
いつまで我慢できるのかニヤニヤしながら眺めているのだ。
(この五日後、開封しました)
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