いっくんが「化石を見つけに行きたい!」と突然言い始めた。
何の影響か全くわからないのに急に思い立つのはいつものこと。
「はいはい」と聞き流してとりあえず図書館に情報収集に連れて行く。
すると、探してきた化石の本から「兵庫県丹波市では恐竜の化石が出た」内容を発見。
他にも中国地方の庄原や、京都など色々あったがとりあえず直観的に兵庫県に向かう事にした。
しかし、インターネットで色々調べたが、化石を掘るイベントなどはそんなに沢山やっておらず夏休みならまだしも、今は時期が悪い・・・
しかも化石堀は許可が必要で簡単にはいかないのだ。
そこで、とりあえず兵庫県に向かって走ろう!と言う結論に・・・
たっぷり眠って、翌日は11時に家を出発。
今回はさくらちゃんも一緒に出発である。
向かったところは「兵庫県立丹波並木道中央公園」。
※丹波並木道中央公園は、「丹波の森構想」に基づく広域レクリエーション、都市と農村の交流及び地域活性化の拠点となる丹波地域初の広域公園です。
自然あふれる公園に皆ハリキル。
急な山道を競うようにして進む進む。
特にさくらは疲れを全く見せず、誰よりも先頭を走って行こうとするからスゴイ。
いっくんは目ざとく石を探しては不思議な模様を見つけるたびに「化石~!」何て言ってるから可愛い物である。
かなりの坂道、そして距離。
道のわきには、適度な頻度で姿を現す山の不思議なご褒美たち。
カマキリやアリジゴク、秋とはいえ色々な生き物に会えて子供達は観察に忙しい。
不思議なキノコを見つけた時には二人ともおっかなびっくりで「毒ある!?毒ある!?」。
触ることも出来ずに不思議そうに眺める子供達の目は輝いて幸せそうである。
頂上の展望台は街を見下ろす絶景。
私は数分といられず、早々に降りて行った。
何故って、お尻の寒くなるような木造りの展望台なのだ。
いっくんの顔ほどもある大きな葉っぱもこの山では全く珍しくない。
種類の違うどんぐりも、見たこともない木の実も、子供達には面白い。
降りる頃、ようやく電池の切れたさくら。
疲れたらしく、伴侶のカバンの中で休憩である。
「お・・・重い・・・」
ごめんね、伴侶・・・
山を下りる頃には夕暮れ間近。
さくらと一緒に走り回れるし、カートなども自由に乗れるように置かれているのが、野生児のこの子達には嬉しい。
この地域では珍しくないのか?
不思議な竹馬(と呼んでいいのかどうか・・)を発見。
これも自由に使っていいようになっており、地元の子供らしき女の子がこいちゃんといっくんに乗り方を伝授してくれた。
二人とも初めは戸惑ったものの乗りこなせるようになるとご機嫌で「楽しい!!」と大喜び。
いっくんは持ってきていたメジャーで寸法を測りメモを取り「おじいちゃんに作ってもらう!!」と大事にメモを持って帰った。
帰るころには真っ暗。
派手なアトラクションのあるテーマパークも楽しいけれど、子供達が素に戻って走り回り遊べる広くて楽しい場所がまだまだ色々なところに埋もれているのだなぁ・・・と感激。
これからも地方に埋もれた素朴で素敵な公園施設などにめぐりあっていきたいものである。