花火が打ち上げられるような盛大なものではないが、自治会主催のお祭りで、全ての食べ物、ゲームが50円とリーズナブルだし、近所の子供たちばかりで子供たちも喜ぶし、おまけにお菓子が沢山入った袋をもらえて、と実は夏に行われるお祭りの中でも結構楽しみにしているお祭りかもしれない。
こいちゃんがどうしても浴衣で行きたいと言うので先に着替えさせていっくんと一緒に向かわせた。
「金魚すくいはしないでね。すぐに帰らないといけなくなるからね」と念押ししたにも関わらず、すっかり興奮したこいちゃんは一番に金魚すくいをしてしまった…。
おかげで伴侶はこいちゃんの金魚や、水風船などを持ったままカキ氷を食べたり、焼きソバを食べたり、一苦労である。
こいちゃんは唇を真っ青にしながら、ブルーのカキ氷を食べたり、焼きソバを食べながら色々な催しを見たくてウロウロしたり、楽しくて仕方ない様子であった。
「かえる!!」と言い出した。
やっぱり彼にはこれがないと駄目なようである…。
車で少し行った中華料理屋に入り、たっぷり食べた子供たちであった。
金魚も子供たちが沢山すくったので、庭に置かれた水槽に使っている衣装ケースもずいぶん密度が上がった。
クワガタムシケースの隣に置かれた鈴虫は、ハムスターの運動器具の音に負けずに美しい声を聞かせてくれて、夜行性ブースはますますにぎやかである。
余談であるが、今日は図書館に行った。
ハムスターの飼育本があったのでいっくんに見せたところ、暫くして顔を上げたいっくんのまつげが濡れており、よく見ると目も少し赤い。
私に本を開いて見せながら
「このページ、ちょっと悲しいねん…」と言うので読んでいくと、ハムスターの寿命の話であった。
「そうだねぇ…」と相槌を打つ私に、堪えきれなくなったのかこいちゃんといっくんでそのページを見ながらポロポロ涙をこぼしながら号泣…。
これからも最期までしっかり面倒見ようね、と約束した。
ご近所さんから頂いた亀やクワガタ。
夏を感じさせてくれる鈴虫、金魚。
子供たちがどうしても買いたいと食いさがって購入したハムスター…
我が家に来た経緯や寿命に違いはあるものの、いつかはお別れをしなければいけない生き物達。
命の大切さと愛おしさをしっかり理解して、丁寧に育てて欲しいものである。