いっくんが夜窓を開け放ち「夏の匂いがするなー!」と嬉しそうである。
彼曰く「ちょっと切ない」匂いだそうだ。
確かに、最近匂いが「カブトムシをはらんだ匂い」になってきた。
この表現はあくまで私のイメージで、たぶん発酵する腐葉土の匂いや、昼間の陽でこんがり焼かれたものの匂いだと勝手に思っている。
何度通り過ぎても、毎年私も切ない気持ちになってしまうのはなぜだろう。
季節が変わる瞬間はワクワクすると同時に、ちょっと寂しい気持ちになってしまうのだ。
さて、梅雨とは言え気温も上がってきているし、時折の晴れ間では日差しが強くなっているように感じる。
彼曰く「ちょっと切ない」匂いだそうだ。
確かに、最近匂いが「カブトムシをはらんだ匂い」になってきた。
この表現はあくまで私のイメージで、たぶん発酵する腐葉土の匂いや、昼間の陽でこんがり焼かれたものの匂いだと勝手に思っている。
何度通り過ぎても、毎年私も切ない気持ちになってしまうのはなぜだろう。
季節が変わる瞬間はワクワクすると同時に、ちょっと寂しい気持ちになってしまうのだ。
さて、梅雨とは言え気温も上がってきているし、時折の晴れ間では日差しが強くなっているように感じる。
多肉植物たちも、めきめきとその姿を変え始める。
あんなに赤さを誇っていたレディジアが面影ないほど緑に。
あなた誰ですか。
夏と冬では色が違いすぎてびっくりである。
冬の間白けていたオーロラも緑が強くなってきた。
これはこれで美しい。
放置気味に育てていたアロエベラからは子株が沢山出ていたが、外に出しっぱなしでほとんど枯れてしまった。
去年ようやく鉢上げして、何とかがっちりと育っている。
ちょっと冬の終わりに早く外に出しすぎたせいか、赤色の部分が多かったが、なんとか枯れずに緑を取り戻しつつあるようだ。
子供た小さかった時、アロエベラが体にいいと聞き購入。
当時は一株しかなかったので大切にヨーグルトなどに入れて一緒に食べたりもしたが、ブームは去りすぐに忘れてしまった。
庭の片隅で、年がら年中ほっとかれ、それでも子株を増やし枯れずにいたアロエベラ。
子供たちが大きくなり、私が多肉に興味を持ち始めて、ようやく再び目を向けるようになった。
私の気まぐれに振り回されて可哀想なアロエベラであったが、改めて多肉を育て始めるとその生命力の強さといじらしさにほっとけなくなった。
大切にしてあげなければ…。
とはいえ、怖い多肉(とげが多いサボテン)は実家に送ってしまった。
植え替えのたびに刺されて痛い思いをするし、狭い我が家では置き場所にも困る存在に…。
購入するときにはこんなに攻撃的で大きな植物になるとは想像もしていなかったのだ。
ピンポン玉のように可愛かった奴らが、気が付いたらメロン大…予想外だった。
幸い実家は広く、多肉の扱いにも慣れているので、コロナ前にシレ―っと持って帰って置いて帰ってきたのだが、「もうこれ以上増やしてくれるな…。」
うんざりした顔の両親の顔が浮かぶ。
植え替えのたびに刺されて痛い思いをするし、狭い我が家では置き場所にも困る存在に…。
購入するときにはこんなに攻撃的で大きな植物になるとは想像もしていなかったのだ。
ピンポン玉のように可愛かった奴らが、気が付いたらメロン大…予想外だった。
幸い実家は広く、多肉の扱いにも慣れているので、コロナ前にシレ―っと持って帰って置いて帰ってきたのだが、「もうこれ以上増やしてくれるな…。」
うんざりした顔の両親の顔が浮かぶ。
きっと夏に向けて実家の植物たちも青々と育っていることだろう。
早くコロナが収まって実家に帰り、あのむせかえるような山の息吹に触れたい。
早くコロナが収まって実家に帰り、あのむせかえるような山の息吹に触れたい。
うだるような暑さに文句を言いながら、潮風を胸いっぱいに吸い込みたい。
カブトムシが山ほど眠っているだろう腐葉土の香りを堪能しつつ、灼熱の太陽にじりじりと焼かれるのだ。
実家に帰れるのを夢見ながら、小さな多肉たちに思いをはせる毎日である。
実家に帰れるのを夢見ながら、小さな多肉たちに思いをはせる毎日である。