OSの調子が悪くなったので、再インストールしようとしたが、環境整備が面倒なの
で手抜きして修復インストールをしたら、起動しなくなった・・・と、ここまではよ
くある話。
でも、「起動しない」が"OS"じゃなくて"BIOS"だから話は深刻・・・(涙)せっかく呪い
から脱却したPCが再び呪いに・・・。もちろんメモリを取り替えてみたけどダメ、
電源もダメ、各種ドライブ&ボードを全部はずしてもダメ、CMOSをクリアしてもダ
メ・・・。
もうCPUかマザーのどちらかがイカレたとしか思えませーん。今やってるエンコー
ド作業が一通り終わったらCPUを動いているCore2Duoと変えてみよう、しょうがな
い。
さて、前回のワンセグの話からまったく続かず、今日は忘れないウチに東京で視た
映画のうち、好きな特撮系映画の「仮面ライダー THE NEXT」のことを、書いておこ
う。前作の「THE FIRST」の感想は以前書いたし、それで「NEXT」は書かないのもなん
だしねぇ。鑑賞の記念と記録ということで書いておきましょ。それにしても、映画
はやっぱりいい。テレビで視るのと違って、映画は鑑賞するものだとつくづく思う。
映画を鑑賞するということは、単に視るだけでなく、自分の視覚と聴覚、そして
思考をその映画と映画館の作り出す世界に支配され、その中へ入っていくことなの
だ。だから、どんなに録画機器がよくなっても、どんなにテレビ放送の画質音質が
向上しても、どんなにパッケージソフトの質があがっても本当の意味での映画鑑賞
の代用とはなりえない。もちろんDVDを購入したりレンタルしてきたりして視るの
も楽しいけど。
前回の[FIRST」はその作りは頭では理解できなくも無いものではあったが、どこか
理性が受け付けないものだった。かつてのテレビ作品ではなく、漫画原作だけを
尊重した"原作至上主義者"が「ここはこうでなくてはならない、あれはああでなく
てはならない」という固定観念の羅列で作り上げた、あざとさの残る映画、それが
「FIRST」を視ての素直な気持ちだった。「NEXT」はその続編というから、正直あまり
期待していなかった。おまけに、雑誌やネットに掲載されていた今回の目玉、仮面
ライダーV3のデザインのかっこ悪いこと! スーツが作り変えられるたびにデザ
インが大幅に代わる変わりにある程度どんな色でも合わせられる1号・2号と違
い、V3はテレビシリーズの主題歌にも歌われているようにその仮面は赤、と決ま
っている。その顔を「FIRST」のような黒いスーツとあわせているのだから、顔が浮
いて見えて全然決まっていなかった。「こりゃダメかなぁ」と思ってはいたものの、
12歳以下は保護者同伴必須、というホラー映画仕立て。特撮ファンとして、映画
ファンとして映画館で見られるチャンスがあるうちはそっちで見ておかなきゃ、と
いう半分義務感で映画館に足を運んだ。
ホラー部分は、思ったより怖い。これは東京で視られたせいもあるだろう。東京の
映画館の、比較的優れた音響装置だからこそ、立体的に聞こえてくる音が効果的
に思考にうったえてくる。地元のシネスコのチャチなスピーカーではこうはいかな
い。子供が見ないことを前提に作っているだけに、血は吹き出る、メイクはグロ
い、被害者が殺されるシーンが間接的ではなく、直接描かれるなど、まぁ昨今の
ジャパニーズホラーの典型的な演出ではあるが、結構利いてくる。そもそも仮面ラ
イダーの怪人は結構不気味なので、ホラーとライダーの世界はむしろ合う。少なく
とも「FIRST」の「デートで見られるライダー映画」よりは違和感はない。
そして待望の仮面ライダー登場シーンだ。怪人チェーンソーリザード率いるショッ
カーライダーに襲われる本郷猛。だが、ライダースーツは着込んでいない。
「おいおい、どうやって逃げ切ってライダースーツに着替えるんだよ」と、ちょっと
不安にかられた。少なくとも「FIRST」では仮面ライダーは単に本郷や一文字がスー
ツを着ただけの姿であり、敵怪人も同様で、「大人同士がコスプレしながら戦う
映画」との酷評記事を読んだこともある。そこから考えれば、ライダーになる暇な
どないはずだ。だが、本郷猛はバッと服の前をはだけさせると、その下に風車付
のベルトが! 「おおっ!」と驚くまもなく本郷は仮面ライダー1号に!
"変身"しやがった! 今回は着替えるんじゃなくて変身するのか! どうやら
「FIRST」のようなリアリティにこだわる気はないらしい。これは、テレビの仮面
ライダーだ。
なぜかこの辺から、異様な興奮を感じていた。盟友であるはずの一文字が改造の
拒否反応から逃れられていないとみるや、一発くれて気絶させると、たった一人で
ショッカーに立ち向かう本郷。ショッカーの作戦は、人間を改造し、ショッカー
の僕へと変えるナノマシンを大量にばらまくことだ。まるで貯水池へ毒をばら撒く
往年の作戦を思い出させる、まさにショッカーな作戦だ。
アクションシーンも負けてはいない。本郷のバイク疾走の背後では爆発が! 残念
ながら発破ではなくガソリンだが、ビシっと決まる。ますます興奮するわたしの
精神。ここで確信した。NEXTはFIRSTを継ぐ気など毛頭ないのだ。やりたかったの
は、FIRSTの設定を生かしつつ、原作ではなくテレビを自分たちなりにリファイン
した、「俺たちのライダー」だ。ここからは、テンションあがりっぱなし。
のされたはずの一文字もライダーに変身し、本郷にお返しの一発かまして(演出
古っ! でも熱い)参戦。トレーラー部隊を壊滅させ、戦いはレストランを廃墟と
変えての室内戦へ。他の特撮ヒーローのように武器を持たないゆえ、己の肉体だけ
で激しく戦うダブルライダーだが、同等の実力を持つショッカーライダーと、
武器もちの二人の幹部怪人に大苦戦。ついに1号はレストランの2階から外へ吹き飛
ばされてしまう。そこに、あまりにもいいタイミングでV3がバイクごと飛んでき
た。ついにV3もショッカーを裏切って参戦したのだ。3人ライダーせいぞろい。
敵怪人を見下ろしてそれぞれがテレビライダーへのオマージュとなるポーズをビシ
ッ、ビシッと決めるシーンが本当にシビれる。特オタやってて良かった~と心から
思った。あのスチール写真では間抜けに見えたV3がこんなに格好よく見えるなん
て、さすが「小さき勇者たち~GAMERA」の田崎監督である。ヒットしなかったらしい
けど。まるでわたしがどんな映画が見たいかわかっているようだ。
フィニッシュも文句なし。まさかこの技が見られるとは!
ライダァァァァダブルッキィィィィック!
ブイッスリ~反転んんんんん~キィィィック!
いや、技名なんて叫んでないけど、ああ、幻聴が直接脳に響いてくるぅぅぅぅ。
もうこの仮面ライダーが見られただけで文句なし! そりゃ先にも書いたとおり、
リアリティはあえて無視! 前作と比べると細かい部分は説得力に欠け、全く
解明されなかった部分も非常に多くある。だから、つきつめて理論をたてたがる
人には向かない映画である。
が、それは本来ヤボだ。なぜなら、「NEXT」はホラーでヒーローだから。ホラーも
ヒーローものも必要以上の説明はむしろ面白みや展開を損なうだけ。細かい部分
は勢いでおしまくり、視たいものを見せてくれた「NEXT」、1回だけ、何も考えず
にヒーローが活躍する映画がみたい。そんな期待なら十二分に応えてくれる映画
だった。
残念な点としては、ショッカーライダーが単なるエリート戦闘員程度の扱いで、
V3に引き立て役以上の存在ではなかったことと、デストロン怪人で、わたしが
一番見たかった怪人であるカメバズーカを採用してくれなかったのが、心残り。
で手抜きして修復インストールをしたら、起動しなくなった・・・と、ここまではよ
くある話。
でも、「起動しない」が"OS"じゃなくて"BIOS"だから話は深刻・・・(涙)せっかく呪い
から脱却したPCが再び呪いに・・・。もちろんメモリを取り替えてみたけどダメ、
電源もダメ、各種ドライブ&ボードを全部はずしてもダメ、CMOSをクリアしてもダ
メ・・・。
もうCPUかマザーのどちらかがイカレたとしか思えませーん。今やってるエンコー
ド作業が一通り終わったらCPUを動いているCore2Duoと変えてみよう、しょうがな
い。
さて、前回のワンセグの話からまったく続かず、今日は忘れないウチに東京で視た
映画のうち、好きな特撮系映画の「仮面ライダー THE NEXT」のことを、書いておこ
う。前作の「THE FIRST」の感想は以前書いたし、それで「NEXT」は書かないのもなん
だしねぇ。鑑賞の記念と記録ということで書いておきましょ。それにしても、映画
はやっぱりいい。テレビで視るのと違って、映画は鑑賞するものだとつくづく思う。
映画を鑑賞するということは、単に視るだけでなく、自分の視覚と聴覚、そして
思考をその映画と映画館の作り出す世界に支配され、その中へ入っていくことなの
だ。だから、どんなに録画機器がよくなっても、どんなにテレビ放送の画質音質が
向上しても、どんなにパッケージソフトの質があがっても本当の意味での映画鑑賞
の代用とはなりえない。もちろんDVDを購入したりレンタルしてきたりして視るの
も楽しいけど。
前回の[FIRST」はその作りは頭では理解できなくも無いものではあったが、どこか
理性が受け付けないものだった。かつてのテレビ作品ではなく、漫画原作だけを
尊重した"原作至上主義者"が「ここはこうでなくてはならない、あれはああでなく
てはならない」という固定観念の羅列で作り上げた、あざとさの残る映画、それが
「FIRST」を視ての素直な気持ちだった。「NEXT」はその続編というから、正直あまり
期待していなかった。おまけに、雑誌やネットに掲載されていた今回の目玉、仮面
ライダーV3のデザインのかっこ悪いこと! スーツが作り変えられるたびにデザ
インが大幅に代わる変わりにある程度どんな色でも合わせられる1号・2号と違
い、V3はテレビシリーズの主題歌にも歌われているようにその仮面は赤、と決ま
っている。その顔を「FIRST」のような黒いスーツとあわせているのだから、顔が浮
いて見えて全然決まっていなかった。「こりゃダメかなぁ」と思ってはいたものの、
12歳以下は保護者同伴必須、というホラー映画仕立て。特撮ファンとして、映画
ファンとして映画館で見られるチャンスがあるうちはそっちで見ておかなきゃ、と
いう半分義務感で映画館に足を運んだ。
ホラー部分は、思ったより怖い。これは東京で視られたせいもあるだろう。東京の
映画館の、比較的優れた音響装置だからこそ、立体的に聞こえてくる音が効果的
に思考にうったえてくる。地元のシネスコのチャチなスピーカーではこうはいかな
い。子供が見ないことを前提に作っているだけに、血は吹き出る、メイクはグロ
い、被害者が殺されるシーンが間接的ではなく、直接描かれるなど、まぁ昨今の
ジャパニーズホラーの典型的な演出ではあるが、結構利いてくる。そもそも仮面ラ
イダーの怪人は結構不気味なので、ホラーとライダーの世界はむしろ合う。少なく
とも「FIRST」の「デートで見られるライダー映画」よりは違和感はない。
そして待望の仮面ライダー登場シーンだ。怪人チェーンソーリザード率いるショッ
カーライダーに襲われる本郷猛。だが、ライダースーツは着込んでいない。
「おいおい、どうやって逃げ切ってライダースーツに着替えるんだよ」と、ちょっと
不安にかられた。少なくとも「FIRST」では仮面ライダーは単に本郷や一文字がスー
ツを着ただけの姿であり、敵怪人も同様で、「大人同士がコスプレしながら戦う
映画」との酷評記事を読んだこともある。そこから考えれば、ライダーになる暇な
どないはずだ。だが、本郷猛はバッと服の前をはだけさせると、その下に風車付
のベルトが! 「おおっ!」と驚くまもなく本郷は仮面ライダー1号に!
"変身"しやがった! 今回は着替えるんじゃなくて変身するのか! どうやら
「FIRST」のようなリアリティにこだわる気はないらしい。これは、テレビの仮面
ライダーだ。
なぜかこの辺から、異様な興奮を感じていた。盟友であるはずの一文字が改造の
拒否反応から逃れられていないとみるや、一発くれて気絶させると、たった一人で
ショッカーに立ち向かう本郷。ショッカーの作戦は、人間を改造し、ショッカー
の僕へと変えるナノマシンを大量にばらまくことだ。まるで貯水池へ毒をばら撒く
往年の作戦を思い出させる、まさにショッカーな作戦だ。
アクションシーンも負けてはいない。本郷のバイク疾走の背後では爆発が! 残念
ながら発破ではなくガソリンだが、ビシっと決まる。ますます興奮するわたしの
精神。ここで確信した。NEXTはFIRSTを継ぐ気など毛頭ないのだ。やりたかったの
は、FIRSTの設定を生かしつつ、原作ではなくテレビを自分たちなりにリファイン
した、「俺たちのライダー」だ。ここからは、テンションあがりっぱなし。
のされたはずの一文字もライダーに変身し、本郷にお返しの一発かまして(演出
古っ! でも熱い)参戦。トレーラー部隊を壊滅させ、戦いはレストランを廃墟と
変えての室内戦へ。他の特撮ヒーローのように武器を持たないゆえ、己の肉体だけ
で激しく戦うダブルライダーだが、同等の実力を持つショッカーライダーと、
武器もちの二人の幹部怪人に大苦戦。ついに1号はレストランの2階から外へ吹き飛
ばされてしまう。そこに、あまりにもいいタイミングでV3がバイクごと飛んでき
た。ついにV3もショッカーを裏切って参戦したのだ。3人ライダーせいぞろい。
敵怪人を見下ろしてそれぞれがテレビライダーへのオマージュとなるポーズをビシ
ッ、ビシッと決めるシーンが本当にシビれる。特オタやってて良かった~と心から
思った。あのスチール写真では間抜けに見えたV3がこんなに格好よく見えるなん
て、さすが「小さき勇者たち~GAMERA」の田崎監督である。ヒットしなかったらしい
けど。まるでわたしがどんな映画が見たいかわかっているようだ。
フィニッシュも文句なし。まさかこの技が見られるとは!
ライダァァァァダブルッキィィィィック!
ブイッスリ~反転んんんんん~キィィィック!
いや、技名なんて叫んでないけど、ああ、幻聴が直接脳に響いてくるぅぅぅぅ。
もうこの仮面ライダーが見られただけで文句なし! そりゃ先にも書いたとおり、
リアリティはあえて無視! 前作と比べると細かい部分は説得力に欠け、全く
解明されなかった部分も非常に多くある。だから、つきつめて理論をたてたがる
人には向かない映画である。
が、それは本来ヤボだ。なぜなら、「NEXT」はホラーでヒーローだから。ホラーも
ヒーローものも必要以上の説明はむしろ面白みや展開を損なうだけ。細かい部分
は勢いでおしまくり、視たいものを見せてくれた「NEXT」、1回だけ、何も考えず
にヒーローが活躍する映画がみたい。そんな期待なら十二分に応えてくれる映画
だった。
残念な点としては、ショッカーライダーが単なるエリート戦闘員程度の扱いで、
V3に引き立て役以上の存在ではなかったことと、デストロン怪人で、わたしが
一番見たかった怪人であるカメバズーカを採用してくれなかったのが、心残り。
私もなんだか記憶の底から何かがせり上がり、ホラーなヒーロー物 いいかもしれないと思ってしまいました
子供向けにソフトな表現にしていた部分をホラーな感じに…、日本映画に新たなジャンルが出来そうな予感
もともと怪獣や怪人は怖いものなんですけどね。今までは子供がみて怖いレベルだったのを大人が見て怖いレベルにあげたらこうなった、という映画でした。
管理人さんは楽しめたようで何よりですね。
でも自分には合いませんでした・・・
FIRSTの出来が非常に良かったので、(当然劇場に足を運びました)自分が当時大好きだったV3が出てくるというので期待して観たんですが残念な出来でした。
一応この作品はPG12指定と言う事で子供映画ではありませんよね。つまり大人向けであって大人の鑑賞に堪えうるストーリーや設定を持っていて、矛盾や誤魔化しは出来る限り排除しないといけないと思います。
ターゲットが中学生以上だとしても酷い出来です。つまりこれでは小学生しか楽しめないと言えると思います。
一番重要なシーンで笑わせてどうするんだと。
それは、炎に包まれながら妹を倒す直前に炎がベルトに吸い込まれていくカットです。ここは吹き出しそうになりました。他にも同様のシーンが多数あり、後半になると演出で持たせられないため、場面転換が何度も入り感情移入もし辛い作りになっていました。ストーリーをまとめるだけのカット割です。
アクションやVFXに関してもFIRSTの方がセンスが良く気合も入っていて見ごたえがありましたが、NEXTはそう言ったシーンも特に無くちょっと頂けませんでした。
確かに監督や演出の意図したところは普通の娯楽特撮としての’ライダー’かもしれませんが、それならそれでもっと割り切って作る必要があると思います。例えば変身シーンやキメポーズや名乗りをはっきり行い、これでもかと言うくらいお約束をやって’ああ、今回はこう言う映画なんだ'と序盤で観客に認識させないといけません。
ホラーに仕上げたいならホラー一辺倒で作り、そのあたりのストーリーや演出はしっかり表現しないと何がやりたいのか、何を見せたいのか判りません。(まあホラー映画としてライダーを観に行く人は居ませんけど)
あくまで自分の総評ですが
何を観客に伝えたいのかはっきりしていず、スタッフ自身の迷いが多く表れた作品でした。果たして次回作はあるのでしょうか。
変身ポーズなどがなかったのは、タメが必要になってしまうため、アクションシーンのスピード感を失ってしまうことを恐れたためでしょう。おそらくやる予定もあったように見えます。さすがに名乗りはないでしょう。「FIRST」から通して、"ホッパー"以外の怪人名での呼ばれ方をしたことはないですし。
本文にも書きましたけど、テレビの仮面ライダーはそもそも子供向けのホラーなんです。だから、むしろわたしには方向性がはっきりしていて、迷いがないように感じられました。
次回作はあると思います。当然新キャラはライダーマンで(笑)