以前から一部地域のみの限定販売で全国販売はよせい! と唸っていたディアゴスティーニの「東宝怪獣コレクション」がようやく正式創刊、全国販売開始となりましたので早速申し込みしてきました。東宝製作の怪獣映画に登場した怪獣がすべて1/700という統一スケールでフィギュア化されるという非常にマニア心をくすぐる企画になっています。隔週刊で全100号ということですから完結に4年もかかりますが、それだけの価値はあるかな、と思ってます。収録怪獣は60体以上を予定とのことで、少し少ないかな。だとするとゴジラだけで作品や造形ごとに区別して20体以上、なんてことはやらないでしょうし、「怪獣総進撃」に登場はしてもほとんど出番のなかった事前情報でわたしが非常に収録を楽しみにしていた二代目バランも出ないかも知れないですね。なるべく多く、本当の意味でのマニアックなこだわりにしてほしいものです。
ディアゴスティーニというと以前は「週刊ゴジラをつくる」で100号・2年間のマガジンを購読しておりました。完成したゴジラはもちろん飾ってあります。で、それから全くかかわっていなかったかといいますとそうでもなく、割とちょびちょびと買っておりまして、現在はドラマ「西遊記」のDVDマガジンを購読しています。この手のはピラーボックス表示だったりビットレートも低かったりで画質面で言えば大したことはないのですが、それでも解説本の豪華さとかを考慮すると欲しくなるんですよねぇ。「西遊記」は1978年に日本テレビが開局25周年を記念して作った連続ドラマで、よくもこれだけの規模のセットや衣装、さらにキャスト陣を抑えて半年もの連続ドラマを作ったものだと驚かされます。しかも放送終了後わずか半年空いただけで「西遊記Ⅱ」をまたしても半年間放送したのですから当時の製作のすごさがしのばれます。特にパート1ではまるで舞台劇かコントのように非常に長いワンカットで軽妙ややり取りが描かれており、当時ならではの作劇が楽しめます。
パートⅡは制作準備期間が短かったせいか、若干パワーダウンした感はありますが、それでも第一話ではなぜか熱子竜という"ネッシーと恐竜の合いの子"な巨大怪獣が出てくるあたり気合は十分。。パートⅡ第一話と言えば一度三蔵の元を離れ、自分の領地にかえってきたもののどこか覇気のない孫悟空を部下が怪しんで石をぶつけて試すシーンがあるのですが、これを見てアニメ「ドラゴンボールZ」のアニオリシーン、セルゲーム直前あまりに自然に寛ぐ悟空を怪しんでクリリンが石を投げつけたらあっさり当たり「超サイヤ人と言っても痛えものは痛えんだから」と半泣きする、今なら絶対やらないシーンを思い出しました。多分ドラマ「西遊記」からの戴きだな。そもそもドラゴンボール自体序盤の展開は西遊記そのものというよりドラマの「西遊記」からのインスパイアで作られたという感じがしますし、そういう視点で楽しむのもあり。
個人的にはやはり特撮。珍しくも円谷プロダクションが本編ドラマをやらずに特撮のみを担当するという珍しい関連が見られます。ただ、東宝映像のクレジットもありますし、逆にパートⅡに円谷プロのクレジットはありませんので解説本にある序盤の龍のシーン以外は不明。ひょっとしたら一部のシーンのみの参加だったのかも知れません。パートⅡではプロデューサーに元東宝で特技監督だった有川貞昌氏の名も見えるのもちょっとうれしいところ。特撮の主な活躍は孫悟空が筋斗雲に乗っての飛行シーンですが、一話ごとの舞台となる山や街の全景が作中の冒頭にミニチュアで描かれるのも見逃せません。「西遊記」を代表するエピソードである火焔山の炎を芭蕉扇で沈める話は、火薬王・中野昭慶特技監督の手によって迫力ある爆発が展開。全体としてみれば迫力より面白さ重視ですが、特撮愛好家としては見逃せない作品です。
こちらももうすぐ、というよりあと4話で終了ですから7月で終わり。「東宝怪獣コレクション」は8月からなので、まぁ狙ってますね(笑)。その誘いにまんまと引っかかっている気しかしませんが、良しとしましょう。
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