『クローバー・レイン』 大崎梢
¥1,500+税 ポプラ社 2012/6/9発行
ISBN978-4-591-12966-1
大崎梢、成風堂シリーズ以来、久々のアタリです。
大手出版社に勤める工藤彰彦。編集者になって以来、順調すぎるくらい順調に仕事が進み、壁にぶつかったことがほとんどない。
ある日、とあるパーティで以前担当していたけれど最近はすっかり過去の人の扱いになっていた作家を自宅まで送っていった彰彦は、そこで新作だという素晴らしく好みの原稿に出会う。これを自分の手で出版したい。しかし、大手出版社には大手なりの不文律というようなものがあり、上司にすげなく却下される。
なんとか出版するために、奔走する彰彦。
出版社の裏話、仕事の実情が興味のある人にはとてもおもしろい。
彰彦のサイドストーリーも、ちょうどいい感じで。