『一丁目一番地の謎』 平石貴樹
¥2,200+税 松栢社 2019/7/1発行
ISBN978-4-7754-0259-7
エッセイ集。
そう、エッセイ集なんですよ。なのになぜかタイトルから「日本中の一丁一番地を探し求めるゆる探記」だと思い込んでしまったのだな。
読み始めて、ぜんぜん一丁目一番地と関係ない、と思ってもまだしばらく「この前哨戦から本戦につながるのだろう」と期待していた私の思い込みの激しさが我ながら不思議だ。
おかげで普通だったらまず手を出さないはずのフォークナー論を読んでしまった。
こんな勘違いでもなければ読む機会はなかっただろう。なるほど文学研究者というのはこのように読むものなのか、と新鮮であった。
そして一丁目一番地の謎は、ラスト近くの8頁のエッセイでした。
思わず自分が住んでる住所の一丁目一番地はどこなのか調べてしまいました。なるほど、あそこの角か…。