約一月前の東京新聞の「次代を読む」筆者は名誉教授の内田樹さんの記事から。
タイトルは「米国の弱気と狂気」
この中で内田さんは、「米国のアナリストが弱気になっている。」そう書いている。
例えば、対中国で考えた場合、「中国と戦争したら負ける。」兵士の数その他、米国の数的優位は揺らいでいる。
そういう状況の中、中国に強く出てロシア、イラン、北朝鮮などが反米軍事行動をとったら米国には対処留守能力がない。
そこで中国に弱腰を見せると、中国は台湾の支配と南シナ海の支配を実行するかも知れない。
トランプの方が中国・ロシア・北朝鮮との緊張は緩和するかも知れないし、もっと酷くなるかも知れない。つまり予測がつかない。
そうアナリストたちは考えていて、トランプの狂気が米国にとって強いカードになるかも知れない、そう信じているようだ。
これが内田さんの考え。
確かに、トランプが何をやるか予測はつかない。
ガザの問題、ICCへの脅迫、WHO脱退など。
内田さんのまとめが以下の通り。
米国のアナリストはここまで正直に考えを述べている。
しかし、日本の政治学者ではここまで正直な人はいない。
だから日本が今どれだけリスキーな状況に置かれているか、日本人の多くは知らない。
恐ろしい結論だが、そういう事なんだろう。