近所に住む、1人暮らしのおじいさん。
最近調子が悪くて、ご飯が食べられなくなったそうです。
娘さんは知的障害があり施設へ入所中。
奥さんも身体に障害があり、施設へ入所中。
もう一人娘さんがいますが、癌の末期で入院中。
今まで元気で、地区の付き合いにも出てたし、近所でも評判のお元気おじいさん。
キー・パーソンは近所に住む孫夫婦。
その癌の娘さんの子供。
とは言っても、若い人は仕事もあって、なかなか面倒が見られない。
お母さんも状態が思わしくなく、そちらへかかりきりになる事が多いそうで。
必然的に近所の我々が気をつけてあげなくてはなりません。
どうやらおじいさん、娘さんの最期が近い事を知り、自分の方が早く死のうとしているらしい・・・。
と孫が言っていました。
あんまり飲まず食わずの日々が続くので、先日見かねた近所の人が救急車を要請し、それがなんと私の病院へ来ました。
でも、おじいさん、治療拒否。
聴診器一つ当てさせてくれなかったんだって。
病院は治療するところですから、治療拒否されたらどうすることもできません。
帰って頂くことになります。
いくら孫夫婦が点滴でもって説得しても耳をかさず。
もともと医者嫌いで、検診はもちろんのこと、ちょっと調子が悪くても病院へは一度も行ったことがないっていうのが変な自慢。
「わしゃ、医者は嫌いじゃ」の一点張り。
医者が嫌いなのか、死にたいのかわかりませんが、今近所で問題になっているんです。
放っておいてよいものか。
孫夫婦にまかせておいてよいものか。
かといって、他人がどこまで介入していいものか。
母を始め地区の人たちが頭を悩ませています。
それにしても、お爺さんの気持ちはおじいさんしかわからず。
話をすると普通なんだそうですが、絶対医者はいかないと言い張るんだって。
まぁね、色々考えはあるんでしょうが、何とも後味の悪い結果にならなければいいけど、と思う今日この頃です。