今日、久々に『安全地帯Ⅸ』を聴きました。【大人のロック】もたまにはいいですねぇ。
『安全地帯Ⅸ』(2002年8月発売)
CDジャケットの写真では、メンバー全員がダークスーツで、渋い大人の雰囲気を漂わせています。
まさに大人のサウンドを思わせるイメージ。
このアルバムの発売当初、先にリリースされたシングル『出逢い』を聴きましたが、正直驚きました。
「約10年ぶりの復活シングルが、なぜ、ピアノ中心のバラードなのだろうか???」
おそらく同様の感想をもたれたファンの方も、当時多かったはず。
ただ、その後発売されたアルバム『安全地帯Ⅸ』を聞くと、サウンド全体がずいぶん落ち着いていて、そのアルバムの中で『出逢い』を聞くと、さほど違和感はありませんでした。
筆者は、その頃、玉置さんのソロ作品も聞き始めたばかりだったので、こういった印象を持ったのだと思います。
玉置さんのソロ活動をずっと見守ってこられたファンの方なら、それほどの驚きは無かったかも知れませんね。
後になってから知りましたが、このアルバムのレコーディング直前に武沢さんが事故でけがをされたそうです。
「かろうじてスライドギターで参加された」と、志田歩さんの著書には書いてありましたが、このあたりがサウンド面で、何らかの影響を及ぼしたかも知れませんが・・・。
ともあれ、感想を。
このアルバムの発売当初は、あまりの穏やかさ(というかおとなしさ)に戸惑いつつ聴いていましたが、しだいに何か引き込まれるものがありました。
1曲目の『スタートライン』 穏やかながらも、これから新たな世界が広がるんだという意気込みのようなものが感じられます。
2曲目の『なにもない海へ』 穏やかながらも、渋くて、実にかっこいい曲だと思いました。この当時ライブに行けなかった筆者としては、是非この曲をライブで聞きたいです。男気にあふれていて、後半の部分から、ついつい一緒にシャウトしてしまいたくなるような・・・。筆者はこの曲大好きです。
3曲目、『一本の鉛筆』 穏やかながらも暖かみのある曲。コーラスもいいですね。
4曲目、『?』 まずタイトルだけ見て、こちらのほうが「???」でした。
でも聴いてみると、この曲は比較的昔のサウンドの面影が残っているような・・・。全体のアレンジや間奏のギターのフレーズがなんとなく。歌詞も、アルバム『Ⅶ』や『Ⅷ』のような、尖った感じが個人的には好きです。
ここからは、しっとりとした大人の雰囲気たっぷりの静かな曲が続きます。
『たいせつなひと』、これも昔の面影が。『フレンド』や、『碧い瞳のエリス』あたり。
『遠い昔』、歌詞がいいですね。「マイニチをゆっくり 楽しんでみましょうか」なんだか癒されます。
『出逢い(アルバム・バージョン)』 あえてこの曲をシングルにされたのは、長い間復活を待っていたファンへのメッセージが込められていたのかも知れませんね。
「あなたに出逢えた このよろこびを いつまでも いつまでも 忘れない あなたを愛してる 覚えていますか いまでもあの歌を」
『反省』ハウスシチューのCMソングにもなりましたが、静かな曲ながらもアレンジが面白いと思いました。心あたたまる曲ですねぇ。間奏はピアニカ?ハーモニカ?でしょうか?
『二人称』 珍しく3拍子の曲。心の奥にある思いをさらけ出したような歌詞。これも、歌詞が昔の雰囲気を漂わせているような気がします。
『ハードル』 これは、後に玉置さんがソロアルバムで歌っている『UNISON』と似ているような気がします。歌詞も曲もアレンジも尖がっていて、ロック色の強い曲だと思います。
『パズル』 この曲は大人への応援歌だと思いました。
「泣きな 泣きな 泣いたっていいんだよ なにも終わりじゃないから」
この曲は、聞くたびに励まされ、癒されます。
『デッサン』 この歌も歌詞が意味深いですねぇ。
『野蛮人でいい』 この曲は大人の不良を思わせる感じがして、ワイルドですねぇ。アコギの伴奏とエレキの絡みが絶妙で、サウンドが生き生きしているような気がします。この曲は、シングル『出逢い』のc/wです。「本当はこっちをフューチャリングしたかったんじゃぁないの?」って思ったくらい。この曲は最高にイイです。
『いま』 この曲は、作曲が玉置さんと矢萩さんの共同名義になっています。玉置さんは、【作曲】という【ある種の聖域】だけは譲らない方だと思っていただけに、歌詞カードを見てこれも少し驚きました。(もっとも、既に、安藤さんと共同で作られた曲がありましたが・・・)
ともあれ、このアルバムの最後を飾るにふさわしい曲だと思います。
「いまあるものを いま抱きしめていられるように ただそれだけを祈ろう」
この歌詞がとっても胸にしみてきます。
とまぁ、全曲の感想を書いてきましたが・・・。
最初に書いたとおり、全体的に穏やかで落ち着いた雰囲気のアルバムです。
ただ、コレも、【GRAND LOVE】と同様に、最初は何か物足らなさを感じつつも、1曲1曲をじっくりと聴いてみると、味わい深くて、後になってから心にしみてくる1枚です。
筆者が一番嬉しかったことは、ライナーノートのメンバー紹介のところで、メンバー全員の担当楽器の横に【chorus】の文字があったことです。
「メンバー全員で歌って作り上げた音楽なんだ」という思いが伝わってきたような気がしたのは筆者だけでしょうか???
上品で、まさに、【大人のロック】を思わせる1枚だと思いました。
今日は久々に聴いてみて、かなり癒されました。
たまには【大人のロック】を聴いてみてはいかがですか?
『安全地帯Ⅸ』(2002年8月発売)
CDジャケットの写真では、メンバー全員がダークスーツで、渋い大人の雰囲気を漂わせています。
まさに大人のサウンドを思わせるイメージ。
このアルバムの発売当初、先にリリースされたシングル『出逢い』を聴きましたが、正直驚きました。
「約10年ぶりの復活シングルが、なぜ、ピアノ中心のバラードなのだろうか???」
おそらく同様の感想をもたれたファンの方も、当時多かったはず。
ただ、その後発売されたアルバム『安全地帯Ⅸ』を聞くと、サウンド全体がずいぶん落ち着いていて、そのアルバムの中で『出逢い』を聞くと、さほど違和感はありませんでした。
筆者は、その頃、玉置さんのソロ作品も聞き始めたばかりだったので、こういった印象を持ったのだと思います。
玉置さんのソロ活動をずっと見守ってこられたファンの方なら、それほどの驚きは無かったかも知れませんね。
後になってから知りましたが、このアルバムのレコーディング直前に武沢さんが事故でけがをされたそうです。
「かろうじてスライドギターで参加された」と、志田歩さんの著書には書いてありましたが、このあたりがサウンド面で、何らかの影響を及ぼしたかも知れませんが・・・。
ともあれ、感想を。
このアルバムの発売当初は、あまりの穏やかさ(というかおとなしさ)に戸惑いつつ聴いていましたが、しだいに何か引き込まれるものがありました。
1曲目の『スタートライン』 穏やかながらも、これから新たな世界が広がるんだという意気込みのようなものが感じられます。
2曲目の『なにもない海へ』 穏やかながらも、渋くて、実にかっこいい曲だと思いました。この当時ライブに行けなかった筆者としては、是非この曲をライブで聞きたいです。男気にあふれていて、後半の部分から、ついつい一緒にシャウトしてしまいたくなるような・・・。筆者はこの曲大好きです。
3曲目、『一本の鉛筆』 穏やかながらも暖かみのある曲。コーラスもいいですね。
4曲目、『?』 まずタイトルだけ見て、こちらのほうが「???」でした。
でも聴いてみると、この曲は比較的昔のサウンドの面影が残っているような・・・。全体のアレンジや間奏のギターのフレーズがなんとなく。歌詞も、アルバム『Ⅶ』や『Ⅷ』のような、尖った感じが個人的には好きです。
ここからは、しっとりとした大人の雰囲気たっぷりの静かな曲が続きます。
『たいせつなひと』、これも昔の面影が。『フレンド』や、『碧い瞳のエリス』あたり。
『遠い昔』、歌詞がいいですね。「マイニチをゆっくり 楽しんでみましょうか」なんだか癒されます。
『出逢い(アルバム・バージョン)』 あえてこの曲をシングルにされたのは、長い間復活を待っていたファンへのメッセージが込められていたのかも知れませんね。
「あなたに出逢えた このよろこびを いつまでも いつまでも 忘れない あなたを愛してる 覚えていますか いまでもあの歌を」
『反省』ハウスシチューのCMソングにもなりましたが、静かな曲ながらもアレンジが面白いと思いました。心あたたまる曲ですねぇ。間奏はピアニカ?ハーモニカ?でしょうか?
『二人称』 珍しく3拍子の曲。心の奥にある思いをさらけ出したような歌詞。これも、歌詞が昔の雰囲気を漂わせているような気がします。
『ハードル』 これは、後に玉置さんがソロアルバムで歌っている『UNISON』と似ているような気がします。歌詞も曲もアレンジも尖がっていて、ロック色の強い曲だと思います。
『パズル』 この曲は大人への応援歌だと思いました。
「泣きな 泣きな 泣いたっていいんだよ なにも終わりじゃないから」
この曲は、聞くたびに励まされ、癒されます。
『デッサン』 この歌も歌詞が意味深いですねぇ。
『野蛮人でいい』 この曲は大人の不良を思わせる感じがして、ワイルドですねぇ。アコギの伴奏とエレキの絡みが絶妙で、サウンドが生き生きしているような気がします。この曲は、シングル『出逢い』のc/wです。「本当はこっちをフューチャリングしたかったんじゃぁないの?」って思ったくらい。この曲は最高にイイです。
『いま』 この曲は、作曲が玉置さんと矢萩さんの共同名義になっています。玉置さんは、【作曲】という【ある種の聖域】だけは譲らない方だと思っていただけに、歌詞カードを見てこれも少し驚きました。(もっとも、既に、安藤さんと共同で作られた曲がありましたが・・・)
ともあれ、このアルバムの最後を飾るにふさわしい曲だと思います。
「いまあるものを いま抱きしめていられるように ただそれだけを祈ろう」
この歌詞がとっても胸にしみてきます。
とまぁ、全曲の感想を書いてきましたが・・・。
最初に書いたとおり、全体的に穏やかで落ち着いた雰囲気のアルバムです。
ただ、コレも、【GRAND LOVE】と同様に、最初は何か物足らなさを感じつつも、1曲1曲をじっくりと聴いてみると、味わい深くて、後になってから心にしみてくる1枚です。
筆者が一番嬉しかったことは、ライナーノートのメンバー紹介のところで、メンバー全員の担当楽器の横に【chorus】の文字があったことです。
「メンバー全員で歌って作り上げた音楽なんだ」という思いが伝わってきたような気がしたのは筆者だけでしょうか???
上品で、まさに、【大人のロック】を思わせる1枚だと思いました。
今日は久々に聴いてみて、かなり癒されました。
たまには【大人のロック】を聴いてみてはいかがですか?