くりきんとんの『自転車に乗って』

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【POPで明るいオジサン達の青春】 追記

2009-01-25 16:48:40 | 安全地帯・玉置浩二
【POPで明るいオジサン達の青春】では、『安全地帯Ⅹ』全12曲の感想をだらだらと書きましたが、今回は、アルバム全体の印象を。

前回も書きましたが、アルバム全体の雰囲気は、穏やかで、明るくて、優しい感じがします。なんだか彼らが音楽を楽しんでる感じが伝わってくるような。

前作『Ⅸ』は、渋くて少し硬い感じがしましたが、今回は、CDジャケットの服装を見てもわかるように、肩の力の抜けた、カジュアルでPOPな雰囲気が前面に押し出されています。まさに【POPで明るいオジサン達の青春】という感じ。

とはいえ、『Ⅸ』、『Ⅹ』の両方に言えることは、時を経て、彼らの音楽は随分と様変わりしたということです。

かつては、【都会の男女のオシャレな恋愛模様】や、【ドキドキ、ハラハラさせるようなスリリングな詞の世界】を、【洋楽を意識した前衛的なアレンジ】や、【シンセやエフェクターを駆使した音】や、【ワイルドで尖ったロックサウンド】で聞かせていた彼らが、【穏やかで、優しくて、あたたかくて、明るい詞やサウンド】に変わってきたような気がします。もちろん、玉置さんの歌い方も変わりました。

2度目の活動休止から、約10年。時代や、彼らを取り巻く環境や、音楽シーンも変化してきました。玉置さん自身も、ソロ活動では、これまでとは違った音楽を作ってこられました。武沢さん以外のメンバーは、長い間玉置さんのソロ活動を支えてきたことからも、復活した安全地帯は、玉置ソロの作品と似た味わいが感じられます。
(とはいえ、コレもまた厳密に言うと、【玉置ソロと復活した安全地帯との音楽の世界は違う】(と思う)んですが・・・)

かつてのファンの中には、この変化をすんなり受け入れられた方もあれば、そうでない方もあったと思います。
(ここは、意見の分かれるところでしょう)

ただ、あえて言うなら、筆者は、【昔も今も、共に変わらないものがある】と思います。

それは、【童謡に似た、人の心の奥に響く優しいメロディ】が存在することです。

名曲 『ワインレッドの心』 は、童謡 『ちいさい秋みつけた』 を元に作られたそうです。この曲以外にも、心あたたまるメロディは数多く存在します。

そのことを考えると、彼らのサウンドは変わっても、彼らの音楽の根底に流れるものは変わらないような気がします。

くりきんとんとしては、どちらもそれなりのよさを感じます。

結構好きなんですよ。『安全地帯Ⅹ』って。








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