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“Every day is a new day.”

吉本新喜劇について

2008-09-23 02:25:01 | お笑い
「お笑い」カテゴリーに初の書き込みします。「お笑い」には、かなりの思い入れがある為に、何の話題を

とりあげるべきか、実は少し迷ってました。

関西人である筆者にとって、「吉本新喜劇」にはそれなりの「思い出」と「思い入れ」があります。



小学生の頃、当時の学校は、土曜日が「半ドン」でした。「半ドン」というのは、半日だけ授業があるという

ことで、小学校なら3時間目が終わったら、掃除だけして、給食は食べずに家に帰るというものでして・・・。

中学・高校は確か4時間目まで授業がありました。(あえて「半ドン」を説明する必要はなかったかしらん)


あの頃、家に帰ったら、さっさとお昼ごはんを済ませてTVの前で座り、吉本新喜劇を見るのが何よりの楽し

みでした。ちなみに、お昼ごはんのメニューが、時々インスタントラーメンになる日もあり、そんな日はいつも

よりテンション上がってましたね。


当時好きだった役者さんは、木村進(現・博多淡海)さん、間寛平さん、室谷信夫さん、花紀 京さん、原 哲夫

さん、山田スミ子さん、末成由美さん、中山美保さん、井上竜夫さん、・・・etc  もう、名前を挙げればキリが

ないです。

はじめから終わりまで、「ギャグ」・「ボケ」・「つっこみ」の繰り返し。

「笑いあり、涙あり、人情あり」というしっかりしたストーリーが底辺にあり、その上でのギャグの繰り返し。

単なるお笑いだけではない。子ども心に、時には何か道徳心のようなものも教わったような気がします。


関西に住むこども達は、余程ええとこの御子息・御令嬢でない限り、吉本新喜劇を見て育ってきています。

(ここはあえて言い切ります。筆者のかなり勝手な思い込みかもしれないケド・・・)

親からは「そんなんばっかり見んと勉強しなさい」と言われつつ、いつも見てました。

筆者にとっての吉本新喜劇は一種の道徳の教科書的存在でした。

一時期、「やめよっかなキャンペーン」があった頃は真剣に残して欲しいと思ってましたね。




そんな、思い入れのある吉本新喜劇も、ここ数年は忙しくって、しょっちゅう見れなくなってました。

(たまには見てたけど)



新しい座長さん達は演技派ぞろいで、ギャグも面白いし大好きなんですが・・・。

新喜劇自体に何か物足らないような気も・・・。

昔好きだった役者さんもどんどん出なくなっていったし・・・。

時代が「昭和」から「平成」に変わって、新喜劇自体も、いい意味で模索しつつ様変わりしていったんだと思

います。否定はしないけど、変わっていくことへの寂しさも感じつつ・・・。



ところが、最近久々に見たところ、懐かしい役者さんが出ていました。島田一の助さん、柳 浩二さん。彼らが

実にいい味を出してました。


思えば「やめよっかなキャンペーン」があった頃というのは、新喜劇がマンネリ化していて、テコ入れを計らな

ければならない時期でした。「古い俳優さんばかりでは、今後を担ってゆく若者が育たない」という考えから、

古い役者さんが勇退したといういきさつがあります。


新しくなった新喜劇が「ニューリーダー」という名の「新座長」たちを中心に試行錯誤した結果、今のような新

たな面白さを見出したようで。そこへ新たに、かつての名優が加わることで、味に深みや幅が加わったのだ

ろうと思います。




映画「三丁目の夕日」もそうですが、今、「昭和」がブームのようで・・・。我々から上の世代が明らかにター

ゲットにされてるんですね。狙われてるのは承知のうえで、今しばらくは、この「昭和」の香りを楽しむのも

いいかなぁと思います。


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