くりきんとんの『自転車に乗って』

くりきんとんの『自転車に乗って』、 いい風を運んでいきます
“Every day is a new day.”

『天使失踪』 レビュー

2008-09-22 01:20:55 | 矢萩渉
アルバム 『喜びの歌』 の5曲目。なんとも不思議な曲です。

一つ前の曲 『満月の時刻』 と続けて聴くと、どこか不思議の国へ連れて行かれたような気がします。



この曲は、摩訶不思議なリズムの上を、ボーカルだけが進んで行っているような雰囲気があります。

どこかスリリングで、何かサスペンスを見ているような・・・。


この曲では、ボーカル以外のコーラスや楽器の音は、まるで効果音のようで、メロディーを演奏して

いるような気がしません。ギターやコーラスの声もとことん凝ったものに仕上がっているような・・・。

また、矢萩さんのボーカルも、どこか緊張したような、ナイーブな感じのする歌い方ですね。


ある日突然、姿を消した恋人を探し求める、主人公の心の中の葛藤やあせり、不安や焦燥感を、

これらの効果音たちが表現しているような、そんな気がします。

歌詞の中で、何度も繰り返される言葉 「なぜだろう」 には、聴いているこちらの方が 「なぜだろう」 と

思ってしまいます。

月夜が似合いそうな、幻想的な雰囲気の曲ですねぇ。




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