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“Every day is a new day.”

『スペード』っていいなぁ

2008-10-15 18:44:07 | 安全地帯・玉置浩二
最近は『スペード』がお気に入りで、よく聴いています。

以前少し触れましたが、『スペード』は玉置浩二さんのアルバムで、2001年3月28日発売されました。
志田 歩さんの【玉置浩二3万字インタビュー】には、『スペード』についていろいろと面白いエピソード
が書いてありました。

このアルバムは、玉置さん、安藤さん、矢萩さんの3人が軽井沢のスタジオで作られたそうです。制作
にかかった日数は、180日間。 (  ̄ ▽  ̄ ; )   (長い時間かけて作られたんですね)

当時、玉置さんと安藤さんは、軽井沢に住んでおられましたが、矢萩さんはご自宅が遠いようで・・・。
(3万字インタビューの中で)玉置さん曰く、
「だから…相当いたよね。泊まり掛けで」  「ほとんど家庭破壊に近い位の、矢萩にとっては(笑)」  
 \ ( ^ ^ : ; ) ォィォィ (ミュージシャンって大変なんですねぇ。ご本人は楽しいけどご家族は・・・ )

このアルバムは、音作りの手法も面白いですね。

まず、パーカッションが手作りで。【キットカット】の空き箱に爪楊枝を入れて、オンマイク(マイクに近づけ
て)叩くといい音がするそうで、同様に、この他いろんなダンボールを手で叩いて音を出し、パーカッション
にされたそうで・・・。(この発想が面白いですねぇ。その辺にある箱を叩くだけじゃなくて、中に爪楊枝を
入れるなんて、なかなか思いつかないような・・・)

一般的にレコーディングは、リズムセクションから先にいれて、そこに音を重ねていくと聞いた事がありま
す。おそらく、元歌(仮歌?)に合わせてリズムを作っていくんだろうと思うのです。
ところが『スペード』では、先にこのパーカッションを叩いて、仮ギターに合わせて歌いながら、安藤さんと
矢萩さんがそれぞれのアレンジを考え、ドラムやベースは後で入れてるようです。(これは、お互いの音
に対するイメージや感性が合わないと成り立たない作業ですね)

あと、面白いのは、【ブナ(Instrumental)】と【アンクルオニオンのテーマ】についてのエピソード。

【ブナ(Instrumental)】について。この曲はインストで、歌詞がありません。インストをアルバムに入れた
理由は、曲作りの時、ほとんどギターの曲になったので、ピアノだけの曲(ピアノで歌うよりはインスト)の
方が良いと思われたからだそうです。
そういえば、この曲、【たいがー・りー】という芸人さんがネタをするときに使われてました。

ちなみに、玉置さんはこれ以前にもアルバムでインストの曲を入れておられます。(「我が愛しのフラッグ」
と「おやすみチャチ」の2曲で『 JUNK LAND 』に収録されてます)

【アンクルオニオンのテーマ】は猫の鳴き声をバックに、子ども達?の歌声がしています。22秒という短さ
は、曲というよりもジングル(場面転換のときに使う短い効果音的な曲)ですね。この猫の声は、当時玉置
さんの飼っていた猫たちの声で、自宅でMDデッキで録音したものだそうです。歌声は、玉置さん、安藤さ
ん、矢萩さんの3人の声。テープの速度を変えて子どもっぽく聞こえるようにしたそうで・・・。
(もう、ここまでくると、遊び心満載ですね)

【アンクルオニオンのテーマ】というタイトル、これにも由来があったようで。当時まだ小さかった矢萩さんの
ご長男が、玉置さんのことを「玉ねぎオジサン」とずっと呼んでいたそうで、そこから【アンクルオニオン】と
いう名前が曲のタイトルになったそうです。ちなみに【アンクルオニオン】というのは、玉置さんの個人事務
所の名前でもあります。
(何も知らなかった頃は、「何、この曲?!」と思ってましたが、こんなエピソードを知ったら、ついつい耳を
凝らして聴いてしまいますねぇ

こんないろんなエピソードを知るとこのアルバムが益々面白く思えてきます。
『スペード』は筆者の好きなアルバムの一つなので、いずれレビューも書いてみたいと思います。



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