kurogenkokuです。
昨晩(今晩?)は「中小企業円滑化法延長その意味するところ!!」というセミナーを受講してきました。
http://www.hal-j.co.jp/seminar/s_antei.html
このブログで何度も紹介しているように「中小企業円滑化法の最終延長にあたり何をすべきか」は最重要テーマだと思っています。
今回の講師は450社の中小企業の事業再生を支援したターンアラウンドマネージャー渡辺茂先生(NPO法人 東日本事業支援機構 常務理事)です。
実務家を対象としているため、弁護士、会計士、税理士、診断士がほとんどでした。
どんな勉強をしたのかは以下のとおり。
【概要】
◆ 激変の経済環境と金融情勢
◆ 環境の変化で中小企業が自立していくために
◆ 中小企業金融円滑化法再々延長
◆ 金融機関の中小企業対応への変化
◆ 倒産件数減少のワケ
◆ 手遅れになる前にできること
◆ 失敗事例から学ぶ自社を守る準備とは
【セミナーの実施の背景】
2011年12月末、中小企業金融円滑化法案が最終という条件付きで再延長が決定しました。そもそも、中小企業金融円滑化法とは2011年3月までの時限立法で、金融機関に貸し付け条件等の変更に応じるように課した努力義務であり、誤解を恐れず表現すると「返済猶予」の為の法律といった方がわかりやすいと思います。
しかし、政府としては返済猶予中に「事業再生」をとの趣旨があったものの、実際問題として、多くの企業が「事業再生」に至っておらず、「倒産の先延ばし」となっているのも事実です。
その為、「倒産の先延ばし」の企業への融資を続けている金融機関は制度として、不良債権に該当しないものの、事実として、隠れた不良債権(不良債権予備軍)を抱えてしまっている状況であり、日銀の調査によると44兆円に上るとの発表がありました。
このような状況から、金融機関は経営が悪化しない様、金融円滑化法の最終延長の期間内に貸し倒れに向けた積み増しに走る。つまり、「貸しはがし」、「貸し渋り」はじまるのではないか(一部では既にはじまっている)という状況になりつつあります。
セミナーを聞いて思うのは、確かに再生にはいろいろな手法があるけれども、共通しているのは実現可能性の高い抜本的な経営改善計画をつくり実践することの重要性です。
経営革新支援もそうですけど絵に書いた餅は絶対にダメ。
このあたりについては別途エントリーしていきたいと思います。
p.s
帰宅がほぼ午前0時になってしまったのですが、ヨメとチビクロ、プチクロが寝ていました。日曜日に秋田に旅立って以来、5日ぶりの再会です。とにかく無事に帰ってきてよかった。
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