kurogenkokuです。
154冊目は・・・。

死刑絶対肯定論
美達大和 著 新潮新書
著者は殺人犯です。
そしてこの本の冒頭にはあらかじめこんなことが書いてあります。
「記述の都合上、恰も私自身が殺人犯であることを失念し、あまつさえ『上から目線』で述べているように感じられるところもあると思いますが、逐一、殺人犯であるという断りを入れた場合、煩わしさを感じさせるのではと思い、そういう記述になっていることをお断りしておきます」
ですからそれを念頭において読むことが重要です。
さて内容ですが、非常に深い良書だと思います。
ほとんどの凶悪犯は反省などしないし、刑務所暮らしを苦痛に感じていない。裁判員にアドバイスすることとして「被告の更正可能性など考慮しなくていい」など、刑務所の中でないと見えない部分についても具体的に記載されています。
私も加害者の人権より、被害者(一族)の人権こそ重視されるべきじゃないかと感じているので、死刑制度には賛成です。
著者は「執行猶予付き死刑」という制度を導入するのも方法のひとつとしています。
「被告の更正可能性」を考えるのであれば、なるほど検討の余地もありかななんて感じました。
ただ著者がもし無期懲役囚ではなく死刑囚であったら、本当に「死刑絶対肯定論」を主張できるのかという疑問は残ります。
【目次】
第1章 ほとんどの殺人犯は反省しない
第2章 「悪党の楽園」と化した刑務所
第3章 殺人罪の「厳罰化」は正しい
第4章 不定期刑および執行猶予付き死刑を導入せよ
第5章 無期懲役囚の真実
第6章 終身刑の致命的欠陥
第7章 死刑は「人間的な刑罰」である
第8章 無期徴役囚から裁判員への実践的アドバイス
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