「朝日遺跡が近くでしたら是非行ってください。見事ですよ」
1年前、吉野ケ里遺跡(佐賀県)を見学した折、「環濠や逆茂木、それに乱杭。見事です。
吉野ケ里に劣りません。」、朝日遺跡を褒めた学芸員の言葉が気にかかり、是非見なくてはと、あいち朝日遺跡ミュージアムを訪ねた。
まずは予備知識を得ようと館内へ。土器、石器、銅鐸と出土品がずらり、そしてジオラマへ。
企画展は「弥生時代の食事情」、申し訳ありません。私の見たいのは「集落を囲む堀、柵、
川沿いの敵の攻撃防御の杭の列」です。
ジオラマを見終え現場に向かう前に、「堀や杭はどこにありますか」と学芸員に伺った。
返ってきた説明は、「今はありません」、「え・・・?」
学芸員「見つかったのは100メートルほど先の高速道道路の辺り、今は埋め戻されました」
「地下ですか」「見られないってことですか」「残念だな…」
「はい。私も是非見たいのですが・・・」
学芸員さんとの話は盛り上がりましたが、肝心要の堀も木の杭も見られませんでした。
「弥生時代の杭が館内にあったら凄いのにな、吉野ケ里の学芸員さんは見たと言った。
きっと発見時に立ち会ったんだろうな。いいなー」
都市化した博物館からの帰り道、2000年前の集落の姿を思い起こそうとしたのですが、
サッパリ想像ができませんでした。
☆あいち朝日遺跡ミュージアム(愛知県清須市朝日貝塚1番地)
◇逆茂木さかもぎ≒敵を近寄せないよう木製の柵