久しぶりの更新です
いよいよ寒くなってきました、富貴蘭の冬越しをどうするか悩ましい時期になりました。
基本は屋外栽培で、寒さ対策は寒冷紗やビニールシートを軽く掛けるですが、3年前だったか1月から2月に一週間ぐらい連続で最高気温が氷点下が続き、多くの風蘭を痛めてしまい栽培意欲を削がれたことがあったので、その後は根の少ないもの、柄の派手なもの、奄美系などは部屋の中に一部取り込むようにしました。今年はどれだけ屋内に取り込み、屋外で遮風、遮光の条件で栽培するか選別を始めました。
屋外の当地の気温は真冬の最低気温は-6℃とか-7℃とかになることもありますが、うまく水切り冬越し体制(皺皺になるまで)にすれば冬越しは可能です。屋外栽培は温度上昇を抑える寒冷紗を張りクリスマスまで水は切り風蘭内の水分をギリギリまで減少させます。その後は月2,3回パラパラと水やりして完全ミイラ化をしないようにする予定。
12月に入ってから、植え替えすると、びっくりして根を伸ばしたりすることがあるのでもうやめようと思ったが、植え替え用の一回のベランダに持って行った建国系が3鉢あったので今年最後の植え替えしました。
写真はその1鉢。
建国縞です。入手はヤフオク始まったころに秋田の後藤氏から購入したものです。林田氏が所有していた建国縞(当時は建国殿)の割子からのものです。後藤氏のところでなかなか柄が出なく良い柄は何本か出た子の中で1本だけだったそうです。入手したのは、一見すると青ですが葉裏から光を透かすと糸より細いような筋があるだけでした。当初は根も泥で、出てくる子は綺麗な青。入手親木は3、4年すると少し柄が木綿糸ぐらい出るようになってきました。このような葉からは一部ルビー色の根を出すようになりました。しかし、出る子出る子は青で透かしても筋すら見えない。青の子を外したら柄の子が出ないかとやってみましたが、子供は青ばかりでした。
数年前から親木は若干柄が良くなり始め、根も半分以上ルビー色となりだしました。子供もわずかな縞のような筋を含むようになりましたが、明確な柄とは言えなかった。昨年梅雨明けに青やほとんど青にしか見えない子はすべて外し、親と柄がちゃんと見えた子だけにしました。
欲を出し、今年9且中旬に柄を出そうと一日中日の当たるところに出したら、午後の強い日光で葉焼け(表面だけ焼けた状態なので表面が白くなった)をさせてしまいました。
横から見ると葉焼けは分かりません。
反対側からです。
上から見ると、右側の天葉が白っぽくなってますがこれは弱い葉焼け。この程度なら葉が枯れ落ちることはありませんが、観賞価値は↓↓↓ダウン。
親の焼けた天葉です。葉焼けし全体に白っぽくなり、なんとなく柄あるのかな程度にしか見えません。
子の焼けた天葉、こちらも親と同じようです。
親の焼けて無い葉はまずまずの柄が分かります。
子の焼けて無い葉です、縞が入っているのが分かります。
焼けたところに緑が乗ることは無いので、少なくとも3、4年間は焼けた葉を見続けることになります。
焼けた葉をむしり取ることができる頃になれば、小さな子の葉にも柄が出てくればまずますの建国縞株になるのだが・・・・・。
kenn