今日も晴れてお花見日和の京都です。婆さんは、娘と用事があると言って出かけてしまいました。「お昼も用意してないから、どこかへ出かけてきたら」と言い残して。
桜の時期に泉涌寺に行ったことがないのを思い出し(多分、行っていないと思いますが)、祇園四条から京阪電車で東福寺駅に向かいました。駅の前の道を右に行くと東福寺、左に行くと泉涌寺方面になります。
途中に「瀧尾神社」がありました。立派な本殿が目に入ったので思わず境内に入ってみました。平安末期にはあったとも言われる古い神社です。ここは拝殿の天井にある木彫りの竜が有名ということを帰ってから知りました。そう言えば彫刻があちこちにありました。大丸百貨店の創業家とも深い関係があるようです。
東大路通を渡り、泉涌寺道を進んでいくと総門です。
総門を入って直ぐに「即成院」があります。毎年10月に行われる「二十五菩薩練供養」の行事で知られ、山内には那須与一の墓もあります。源氏と平家の「屋島の戦い」にて、平家が立てた扇の的を、見事射落としたことで有名な武人です。
その先にある「戒光寺」に入りました。運慶・湛慶父子合作の丈六の釈迦如来立像が安置されています。
参道から左手に下ったところに「新善光寺」があります。良い雰囲気の参道です。長野の善光寺本尊と同体の全銅阿弥陀如来立像が本尊と言うことです。
泉涌寺の参道に戻り「今熊野観音寺」に向かいます。
観音寺は西国三十三巡りの十五番札所で、古くから霊場として信仰を集めています。大師堂の前に立つ「ぼけ封じ観音」をしっかり拝んできました。
静かな泉涌寺の参道を進み、泉涌寺に向かいます。
泉涌寺は、皇室との関係も深く「御寺(みてら)」と呼ばれています。いつ訪れても心が落ち着くお寺です。ここには大きな桜の木があるのですが、他より早く咲くため、今日は「葉桜」になっていました。「楊貴妃観音」が女性に人気です。
大門を出て、泉涌寺別院の雲龍院に向かいました。悟りの窓・迷いの窓から眺める庭園で知られています。紅葉の時期に参拝することにして、境内の写真を撮らせていただきました。
泉涌寺の参道を戻ります。帰る途中に「悲田院」の案内が目につきましたので立ち寄ることにしました。参道から左手に100メートル程入って行きます。
悲田院は泉涌寺の塔頭のなかで少し離れたところにあるため、観光客にはあまり知られていませんが、こちらの毘沙門天は除災招福の仏として広く信仰されているようです。私も初めて訪れました。境内から京都市内が一望できる穴場です。
東大路通まで下がって、新熊野神社に向かいました。平安時代末期、後白河法皇によって創建された神社だということです。「能楽発祥の地」とも言われ、「お腹の神様」として親しまれている大きな樟(クスノキ)があります。
途中でお昼を食べてから、東大路通を清水方面に戻りました。アジサイの時にも訪れた智積院に立ち寄りました。ここは枝垂桜やソメイヨシノがまだ見頃でした。紅葉の時期にも訪れたいところです。
その先にある妙法院にも寄ってきました。まだ枝垂桜を見ることが出来ました。
東山五条に出て、通りから大谷本廟の景色を眺めてきました。
途中からバスに乗るつもりでしたが、なかなか来ないので、結局、四条烏丸まで歩いてしまいました。そのお陰であちこち立ち寄ることができたのですが。桜巡りは歩き疲れます。
今日の歩数は、19,154歩。