秋の彼岸も過ぎた9月最終の土曜日のこと。真如堂の本堂の裏手に当たる東参道を歩いていると、こんな花が……
チヂミザサ(縮笹)の花でした。葉のかたちがササ(笹)の葉に似ていて、少し縮れたしわのようなものが見られることが和名の由来です。葉はこんな感じです。
チヂミザサの葉
でも、ササの葉と比べてみると、どうでしょうか。葉のかたちは似ていても、つき方とかに違いがあると言えるかもしれませんね。
ササの葉
チヂミザサは和名にササとついているのですが、残念ながらササやタケ(竹)の仲間ではありません。ですので、60年から120年に一度と言われるササやタケのように、枯れる前に花を咲かせて世代交代するわけではなく、チヂミザサは毎年晩夏から初秋にかけてのこの時期に花を咲かせます。
小穂から3本の長い毛が伸び、開花してすぐの雌しべは羽毛状の毛が目立ちます。この小穂の3本の毛には粘り気があるため、花後にできる実は俗に言う「ひっつき虫」のひとつです。
茎や葉に毛が多いものや少ないものがあり、毛の多いものを変種としてケチヂミザサ(毛縮笹)と区別することもあるそうですが、分類上は変種として扱わず、場合によってはケチヂミザサを和名とすることもあるようです。しっかり区別するとひょっとしたらケチヂミザサなのかもしれませんが、今回この記事ではチヂミザサとしています。
花と言いながらイネ科の花なのであまり観賞価値はないかもしれませんが、見様によってはかわいらしい花と言えるかも。でも、ぱっと見たときの葉のかたちは名前のとおりササによく似ていますので、見つけたときに「ササの花が咲いている」と早とちりして勘違いされないよう注意してくださいね。
チヂミザサ(縮笹)の花でした。葉のかたちがササ(笹)の葉に似ていて、少し縮れたしわのようなものが見られることが和名の由来です。葉はこんな感じです。
チヂミザサの葉
でも、ササの葉と比べてみると、どうでしょうか。葉のかたちは似ていても、つき方とかに違いがあると言えるかもしれませんね。
ササの葉
チヂミザサは和名にササとついているのですが、残念ながらササやタケ(竹)の仲間ではありません。ですので、60年から120年に一度と言われるササやタケのように、枯れる前に花を咲かせて世代交代するわけではなく、チヂミザサは毎年晩夏から初秋にかけてのこの時期に花を咲かせます。
小穂から3本の長い毛が伸び、開花してすぐの雌しべは羽毛状の毛が目立ちます。この小穂の3本の毛には粘り気があるため、花後にできる実は俗に言う「ひっつき虫」のひとつです。
茎や葉に毛が多いものや少ないものがあり、毛の多いものを変種としてケチヂミザサ(毛縮笹)と区別することもあるそうですが、分類上は変種として扱わず、場合によってはケチヂミザサを和名とすることもあるようです。しっかり区別するとひょっとしたらケチヂミザサなのかもしれませんが、今回この記事ではチヂミザサとしています。
花と言いながらイネ科の花なのであまり観賞価値はないかもしれませんが、見様によってはかわいらしい花と言えるかも。でも、ぱっと見たときの葉のかたちは名前のとおりササによく似ていますので、見つけたときに「ササの花が咲いている」と早とちりして勘違いされないよう注意してくださいね。