明後日の土曜日に外部講師として協力している同心児童館の行事として、京都御苑でフィールドビンゴを行う予定なのですが、先週のうちに下見を兼ねて京都御苑を散策していると、あまり見かけることがないかもと思われる植物を見つけました。
あまり見かけないと言っても、いわゆる「雑草」扱いされる植物ですが、これはキクムグラ(菊葎)だと思います。キクムグラと同属で、原っぱや道端ではびこるように群生しているのをよく見かけるヤエムグラ(八重葎)と比べると、あまり見かけないのではないでしょうか。
ただ、このヤエムグラも現在は少なくなってきているようで、これまでヤエムグラだと思っていた種もヨーロッパ原産の帰化種であるシラホシムグラ(白星葎)というのが10年ほど前に確認され、あちこちに広がり始めているようです。こちらもヤエムグラだと思っていたら、どうやらシラホシムグラのようです。
ヤエムグラではなくシラホシムグラ
ちょっと脱線してしまいました。さて、茎に輪生する葉に焦点を合わせていませんので、両者ともぼやっとした感じでしか撮影できていませんが、ヤエムグラは名前のとおりで、シラホシムグラも6〜8枚の葉が輪生していますが、キクムグラは4〜5枚の葉が輪生しており、このかたちを菊花に譬えた名前だという説もあるそうですが詳しくはわからないとのこと。
輪生する葉の数だけで見ればヨツバムグラ(四葉葎)と同じように見えるそうですが、違いは花序の基部に葉状の苞がある点だそうですね。
キクムグラの花序
花だけ見るとヤエムグラやシラホシムグラと同じように見えますが……
シラホシムグラの花序
それぞれの植物から漂う雰囲気は、ちょっと違いますね。
さて、明後日のフィールドビンゴは小学校低学年の子供たちと親御さんを対象にしているため、自然に関する知識を得ることよりも五感を通して今の季節(春〜初夏)を感じていただこうと思っています。フィールドビンゴのお題のひとつに「おはな」をいれましたが、目で花のかたちを、鼻で匂いを、手で触って感触を、耳で風に揺れる音を感じてくれたらと思います。この花を見つけてくれる子供はいるかな?
確信を持ってのコメントではありませんが、お役に立てたのなら光栄です。
確かに園芸種は「何もそこまで……」と思うような改良がされていると思うものもありますね。
園芸種も原種があってこそだと思いますので、おそらく原種に優るものはないのかもしれませんね。
ニオイアラセイトウ、もう忘れません。
歩くときは下ばかり向いて山野草を見るのが趣味でしたが、最近見るようになった庭先の園芸種は華やかで驚きです。
たまにこんなに派手に改良しなくてもと思うのはやっぱり野草愛なのかもと、こちらのサイトをとても楽しみにしています。
これからもいろいろ教えてください(*- -)(*_ _)
子供たちだけでなく、お父さんやお母さんも子供の頃を思い出して、童心に返って楽しんでいただきたいなあと思っています。
私も楽しみにしています。😊
頑張ってくださいねぇ。