京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

和製ブルーベリーの花

2021-07-07 11:57:03 | 園芸・植物・自然環境
今日は五節供のひとつである「七夕」ですが、朝から雨が降り続ける京都です。梅雨がないとされる北海道や、梅雨明けの早い沖縄と奄美は別として、新暦ではどうしても梅雨の時期と重なりますから、やっぱり旧暦で行うのがふさわしいのでしょうね。

さて、先日の土曜日に岡崎神社へ参拝しましたところ、シャシャンボ(小小坊)の花が咲き始めていました。ナツハゼ(夏櫨)とともに和製ブルーベリーのひとつとされています。




この境内のシャシャンボは、秋にあると熟す実はこれまでに何度か見ましたが、ようやく念願かなって花が咲いているところを見ることができました。ちなみにシャシャンボの実はこちら。


シャシャンボの実(過去記事より再掲。2019年11月に岡崎神社で撮影)


花に近づいてみて撮影してみました。




今年5月に紹介したブルーベリーの花と似ているでしょうか。


ブルーベリーの花(過去記事より再掲。2021年4月に出町柳で撮影)


両種ともツツジ科スノキ属の低木あるいは小高木に分類されますが、シャシャンボが常緑樹であるのに対し、ブルーベリーは落葉樹といった違いがあります。シャシャンボは「小小坊」と書きますが、これは古くの呼び名であるサシブまたはサシブノキ(烏草樹)が訛って呼ばれるようになったシャシャンボに、秋につく小さな実の様子を当て字にしてつけたとされるようです。


ついでながら、同じツツジ科ですが別属のネジキ(捩木)も花がよく似ています。


ネジキの花(過去記事より再掲。吉田神社境内で2021年5月撮影)

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