京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

気持ちはわかるんだけどねぇ……

2021-07-03 11:03:01 | 園芸・植物・自然環境
いつ頃から見かけるようになったか覚えておらず、たしか今春も季節を彩る花々が植えられていたところに新たに季節の花々が植えられていることに気づいた途端、このような状態になりました。




賀茂大橋から少し下流にあたり、東側を通る川端通の歩道から鴨川左岸の河川敷に降りることができるスロープ沿いの植え込みに花を植えた、いわゆる「勝手花壇」です。







きれいな花々なのですが、管理している京都府京都土木事務所としては……




このような警告(電話番号だけ墨消ししました)を出さざるを得ないでしょうね。

京都市や京都府などが管理しているところに設けられた植え込みや花壇に、近隣の人たちがあくまでも善意で花を植えた「勝手花壇」も、場所によっては一年草の草本類を植えるのであれば黙認されているところもあるようです。

ただ、道行く人の中には、このような方もいらっしゃるようです。




ちょっと見えづらいですが、原文のまま書き起こすと「何時も きれいな花を 見せて下さって ありがとうございます」とありました。ちょうど赤い丸印のところに、リングメモの紙を破って書いたものが枝に突き刺してありました。




鴨川河川敷の遊歩道に面して植えられているので、楽しみにしている人もいらっしゃるのでしょうね。もちろん勝手花壇はよくないと思いますが、このような人たちの善意や好意を丁寧に掬い取る活動ができないものでしょうか。点在していてもよいので、例えば河川敷に市民(府民)と一緒に管理する花壇を設けるというのはどうでしょうか。

これはこれで課題はあるかと思いますし、法的理由でできないこともあるかもしれません。でも、何か折り合いのつくところで、管理する人や利用する人それぞれが楽しめる河川敷のあり方はないものでしょうか。

何となく、きれいな花を咲かせ始めたアベリアも、根元に設けられた勝手花壇の花々を見て、少し心配気のような表情をしているようにも見えます。


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