京都大学医学部附属病院とは鞠小路通を挟んだ場所に位置する病院西構内。医学部保健学科がありコメディカルの医療資格の養成場所でありますが、現在も西病棟では精神科の治療が行われています。
元々は、結核が国民病として恐れられていた1941(昭和16)年に設置された結核研究所が起源の胸部疾患研究所があった場所でもありますが、1998(平成10)年に生体医療工学研究センターと統合され再生医科学研究所となり、現在はウイルス・再生医科学研究所として再生医療の最前線の研究が行われている場所でもあります。
さて前置きはこのあたりで置くとして、病院西構内の南東部の雑草が生い茂る植え込みで、ツユクサ(露草)の花が今を盛りと咲き誇っているのですが、よく見ると色合いの違うものがちらほらと見られます。こちらはシロバナツユクサ(白花露草)の花。
シロバナツユクサ
うっすらと水色のような色を帯びているようにも見えますが、ぱっと見には白花です。
そして、区別が何とも難しいところもあるのですが、漂白して色落ちしてしまったような水色の花も見られ、こちらはウスイロツユクサ(薄色露草)と呼ばれているようです。
ウスイロツユクサ
もちろん、ほとんどがこのような普通のツユクサなのですが、これだけ色が違うと小さな花とはいえ「おや?」と思って見入ってしまいました。
それと、撮影時には気がつかなかったのですが、帰宅して画像を整理しているとX字形雄しべの葯の色の濃さもそれぞれ違うことに気づきました。
まずは、シロバナツユクサ。
そして、ウスイロツユクサ。
最後に、よく見るツユクサ。
雄しべに焦点を合わせていないので、それぞれ合焦の甘い画像ですが、何となく色の違いがわかってもらえるのではと思います。
ちなみにツユクサの雄しべは6本あり、花弁に近い雄しべから順に、その形状になぞらえて、3本のX字形雄しべ、1本のY字形雄しべ、2本のO字形雄しべがあります。X字形とY字形は花粉ができない仮雄しべと呼ばれますが、実際は双方とも花粉ができます。ただし、X字形雄しべの花粉を雌しべの柱頭につけても花粉管が伸びず、結実しないようです。
さて、今回のタイトルは「ツユクサ(露草)いろいろ」として投稿しようとしたのですが、ふと何となく気になって過去記事を調べてみたら、やっぱり5年前に一度投稿していました。そのため「その2」といたしました。
過去記事のリンクでも取り上げていますが、ツユクサには白い覆輪の入るメガネツユクサ(眼鏡露草)もあります。正式な和名はフクリンツユクサ(覆輪露草)になるのかもしれませんが、メガネツユクサという呼び名をほうが私は好きです。
メガネツユクサ(上記リンクの過去記事より再掲。2016年9月に京都府立植物園で撮影)
シロバナツユクサやウスイロツユクサ、メガネツユクサとそれぞれ呼び名は付けられていますが、すべてツユクサの品種扱いで学名は「Commelina communis」です。
メガネツユクサの品種名はわかりませんが、以下のように、
シロバナツユクサは
Commelina communis L. f. albiflora
ウスイロツユクサは
Commelina communis L. f. caeruleopurpurascens
斑入り葉のギンスジツユクサ(銀筋露草)は
Commelina communis L. f. variegata hort
苞に毛が生えるケツユクサ(毛露草)は
Commelina communis L. f. ciliata
と付けられているようです。
元々は、結核が国民病として恐れられていた1941(昭和16)年に設置された結核研究所が起源の胸部疾患研究所があった場所でもありますが、1998(平成10)年に生体医療工学研究センターと統合され再生医科学研究所となり、現在はウイルス・再生医科学研究所として再生医療の最前線の研究が行われている場所でもあります。
さて前置きはこのあたりで置くとして、病院西構内の南東部の雑草が生い茂る植え込みで、ツユクサ(露草)の花が今を盛りと咲き誇っているのですが、よく見ると色合いの違うものがちらほらと見られます。こちらはシロバナツユクサ(白花露草)の花。
シロバナツユクサ
うっすらと水色のような色を帯びているようにも見えますが、ぱっと見には白花です。
そして、区別が何とも難しいところもあるのですが、漂白して色落ちしてしまったような水色の花も見られ、こちらはウスイロツユクサ(薄色露草)と呼ばれているようです。
ウスイロツユクサ
もちろん、ほとんどがこのような普通のツユクサなのですが、これだけ色が違うと小さな花とはいえ「おや?」と思って見入ってしまいました。
それと、撮影時には気がつかなかったのですが、帰宅して画像を整理しているとX字形雄しべの葯の色の濃さもそれぞれ違うことに気づきました。
まずは、シロバナツユクサ。
そして、ウスイロツユクサ。
最後に、よく見るツユクサ。
雄しべに焦点を合わせていないので、それぞれ合焦の甘い画像ですが、何となく色の違いがわかってもらえるのではと思います。
ちなみにツユクサの雄しべは6本あり、花弁に近い雄しべから順に、その形状になぞらえて、3本のX字形雄しべ、1本のY字形雄しべ、2本のO字形雄しべがあります。X字形とY字形は花粉ができない仮雄しべと呼ばれますが、実際は双方とも花粉ができます。ただし、X字形雄しべの花粉を雌しべの柱頭につけても花粉管が伸びず、結実しないようです。
さて、今回のタイトルは「ツユクサ(露草)いろいろ」として投稿しようとしたのですが、ふと何となく気になって過去記事を調べてみたら、やっぱり5年前に一度投稿していました。そのため「その2」といたしました。
ツユクサ(露草)いろいろ - 京都園芸倶楽部のブログ
まさに「暑さ寒さも彼岸まで」のとおり、涼しくなってきましたね。そのためか、鮮やかな青い色の花を咲かせたツユクサ(露草)が目に映えるように思え...
過去記事のリンクでも取り上げていますが、ツユクサには白い覆輪の入るメガネツユクサ(眼鏡露草)もあります。正式な和名はフクリンツユクサ(覆輪露草)になるのかもしれませんが、メガネツユクサという呼び名をほうが私は好きです。
メガネツユクサ(上記リンクの過去記事より再掲。2016年9月に京都府立植物園で撮影)
シロバナツユクサやウスイロツユクサ、メガネツユクサとそれぞれ呼び名は付けられていますが、すべてツユクサの品種扱いで学名は「Commelina communis」です。
メガネツユクサの品種名はわかりませんが、以下のように、
シロバナツユクサは
Commelina communis L. f. albiflora
ウスイロツユクサは
Commelina communis L. f. caeruleopurpurascens
斑入り葉のギンスジツユクサ(銀筋露草)は
Commelina communis L. f. variegata hort
苞に毛が生えるケツユクサ(毛露草)は
Commelina communis L. f. ciliata
と付けられているようです。