京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

豆まきよりも効果あり?

2020-02-03 06:57:35 | 園芸・植物・自然環境
京都府立植物園の植物生態園でオニシバリ(鬼縛り)の花がすでに咲き始めていました。春によい香りを漂わせるジンチョウゲ(沈丁花)の仲間で、本州の東北南部から四国や九州北部にかけての山地を中心に分布します。花は緑色なので咲いていても目立たないのですが、ジンチョウゲほど強くないとはいえ鼻を近づけると淡い香りがします。




夏になると一時的に落葉することからナツボウズ(夏坊主)という別名もありますが、オニシバリという和名はこの枝で鬼を縛っても引きちぎれないほどの丈夫な樹皮を持つことからつけられています。今日は節分ですので、節分の鬼もこのオニシバリで縛りつけましょうか。豆まきよりも効果があるでしょうか。それとも縛って豆をまけば、より効果あり?


ところで、京都の鬼は節分の夜に表鬼門から現れるとか。ところが京都の表鬼門にある吉田神社で追われると逃げた先の八坂神社、ついで壬生寺でも追われて、最後に北野天満宮へ逃げ込んだところで境内の福部社に封じ込められるのだそうです。厄除招福のため、節分の日に吉田神社から八坂神社、壬生寺、北野天満宮の順に巡ってこの四社寺に参拝することを「四方参り(よもまいり)」と言い、京都で古くから行われている風習のひとつです。


(北野天満宮の本殿)

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