今日は3月3日で五節供のひとつ「桃の節句」ですね。本来はお正月のおせち料理の語源でもある「節の日に神様にお供えする供御」である『節供』という表記だそうですが、節目でもあることから『節句』という表記に変遷してきたようですね。
で、桃の節句といえば花はやっぱり桃の花。そこで京都御苑の桃林へ花桃の状況を見に行ってみたのですが、今年はやっぱり咲いていません。全般的にこのような枝振りです。
毎年、白花のほうが咲き始めが早いことから、ほころび方も白花のほうが花弁の見えている蕾は多く、紅花のほうは蕾がうっすらと紅を差しているような感じでした。
白花の花桃の蕾
紅花の花桃の蕾
白花は、こちらのほうが少しほころびが早いかな?
毎年同じようでいて、咲き始める時期はちょっとずつ違いますね。花桃は咲いていませんでしたが、その代わりにこちらが二輪だけ咲いていました。
バッタが原の北側、ちょうど京都御所の猿が辻の近くに植えられた薩摩寒桜です。でも、薩摩寒桜もこちらの投稿記事で紹介しているように昨年は2月中にたくさんの花が咲いていたのですよね。
一昨日の記事で椿の開花状況にも触れましたが、年末年始に寒波がやってきたという点においては昨年も一昨年も似たような冬だったように思いますが、一昨年にはなかった『戻り梅雨』のような8月の長雨が昨年はあったり、記録としては修正されましたが一昨年は当初5月に近畿地方が梅雨入りしたと発表されたりと、年間を通しての気候変化の仕方が違えば、花芽の形成や休眠にさまざまな影響が出てくるのでしょうね。
今年の陰暦3月3日は4月3日。その頃になると桃の花のことなんぞ頭の片隅に追いやってしまい、桜の花に浮かれているかもしれませんね。