昨年10月中旬に投稿した記事「ひとつだけ開絮しました!」で紹介しました、東山いきいき市民活動センターの中庭で育てた緑綿のコットンボールですが、最初の1個が弾けて以降どれひとつとして全く弾けることがなく、こちらも痺れを切らして昨年末のクリスマスの日に地上部を刈り取ってしまい、事務室に取り込んでもらいました。
年始に弾けているかどうか確認してもらったところ、弾けました。そして先日の日曜日に、別件で東山いきいき市民活動センターへ伺った際にふと思い出して、見せていただきました。
普段使用しているカメラを持っていかなかったので、スマートフォン(iPhone SE2)で撮影しています。ちょっとピント等が甘いですが、ご容赦を。
ワタの苗を提供していただいた大学時代の恩師に御礼を兼ねてお裾分けする分のコットンボールをもらいました。緑綿とは言いますが、ほとんど生成りの白色に近い色で、一番濃いものでもうっすら緑色といった感じです。
また、少しだけですが、綿繰り機を使わずに手で繊維と種子を取り分けてみて、少し紡いでみました。ちゃんと紡ぐには、ハンドカーダー等で繊維を揃える必要がありますが、手で摘んで簡単に撚るだけで単糸ができました。
前回の記事を見返してみて、やっぱり一番最初のコットンボールのほうが繊維の質や艶が繊細で美しいように見えます。
一番最初に開絮したコットンボール(過去記事より再掲。2021年10月撮影)
でも、皆様のお陰で、なんとか開絮してくれました。感謝です。
綿って不思議✨神秘的ですね。当たり前のようにお世話になっているコットン…いったいどれ程の量を消費しているのでしょう?ありがたいことですね。ありがとうございました。
ワタの繊維から一般的な太さ(番手)の糸にした場合、Tシャツ1枚を織るのに必要なコットンボールは、およそ60個になるそうですよ。
このような有用植物を栽培すると、身近に利用しているものを作るのにどれだけの労力が必要かに思い至りますよね。
買うときは、しなやかさや暖かさなどと贅沢を言っていますが、天然の素材から一枚のTシャツになるまでの工程を考えたら、本当に大変なことですね。ありがたいことです。
とても勉強になります🍀ありがとうございました🙇
多いか少ないかは、一人ひとり感じ方が違うと思います。私も意外に感じました。
でも、糸に紡ぐまでと、紡いだ糸で布を織る工程を、それぞれ手作業ではどれだけ手間が掛かるのかを知っていれば、服を粗末に扱うことは考えられないでしょうね。
そういったことを学校などで子供たちに気づきを与えることも必要なことのように最近は感じています。
効率や速さばかりを追うのではなく、成り立ちや手間をかける大切さ、その価値を学ぶ機会が必要だと思います
何でもお金で解決できる。スピード重視で失敗したら終わり…と言わんばかりの今の教育のあり方に違和感を覚えます
ご意見に同感です。👍
コットンボールを拝見して、以前幼友達が栽培したと言うコットンボールを思い出しました。
その枝にはたくさんのコットンが開いてきれいでした。
そうですか?
開くまでにも自然に実って弾けた物が良い綿になるのですね。
過去ログも拝見させて頂きました。
茶綿と緑綿が有るのですね。
私達は1枚の綿シャツをもっと大切に着なくては、生産者の皆様に申し訳ないと思います。
大変勉強になりなりました。有難う御座います。
はい、枝に数個ずつ実がつきますよ。大きく育てられたら、1本の木に数十個の実がつきますので、枝についたまま弾けてくれると飾りにもなります。
あくまで個人的な感覚によるものですが、あまり人の手が入っていない自然に近いもののほうがよいときもあるように思います。
生成りの白綿以外に緑綿や茶綿もありますし、古くから日本で育てられている種を和綿、アメリカやインドで育てられてきた種を洋綿と呼び分けることもありますよ。
ワタの栽培や綿繰り、糸紡ぎなど、体験することで見えてくることがたくさんあるように思います。これからも園芸にこだわらず、そのようなことを当blogでお伝えしていければいいなと思っています。