世間は4連休で、1年延期となった東京2020オリンピック競技大会の開会式の日。京都は朝から日差しが強くて暑い1日でしたが、早朝の賀茂大橋の欄干で見つけたトンボ。暑くないのかな?
警戒心が薄いのか近づいてもじっとしたままで逃げなかったけど、ひなたぼっこでもしているのか、それとも涼しげな鴨川のせせらぎを眺めているのか……
ぱっと見た限りですが「特徴的な尾部と付属器だなあ」と思いながらも、すぐに名前は思い浮かばず。見た目の雰囲気から「ウチワヤンマなら尾部に団扇があるし、コオニヤンマだと尾部が膨らみすぎだし、そのどちらよりも少し小さいし、何だろう」と思って、日陰に移動してからスマートフォンで「サナエトンボ科」を調べてみると、どうやらオナガサナエ(尾長早苗蜻蛉)のオスみたいですね。和名は、特徴的なオスの長い付属器にちなむようです。
環境省やほとんどの都道府県のレッドリストに収載されていませんが、千葉県、富山県、石川県、長崎県では「絶滅危惧I類」に、青森県、東京都、宮崎県では「準絶滅危惧種」に指定されているようで、京都府でもあまり見かけないトンボかもしれません。
調べるのに夢中になっていたのか、名前がわかった途端に鼻をくすぐる匂いが漂っていることに気づきました。クサギ(臭木)の花が咲き始めていたのでした。
和名ほど「臭い」は気にならないのですが、特徴的な匂いなので好き嫌いは分かれるのかもしれませんね。