初めて見つけたのが京都御苑だったので、緑豊かな場所でないと生えていないのかなと思っていましたが、結構あちこちに生えているようですね。
ウリクサ(瓜草)の花です。出町柳の枡形商店街近くにある本満寺の境内で、特に本堂前の参道周辺に繁茂して咲いていました。名前にウリ(瓜)とついているのは、花がウリの花に似ているのではなく、実がウリの実に似ていることが由来のようです。
アゼナ科ハナウリクサ属に分類される一年草で、この日本語で呼ぶ場合の属名のハナウリクサは園芸種で花壇や鉢植えで育てられるトレニアの和名です。
トレニアの花(東一条通にて2021年8月に撮影)
もともと日本人に親しみのあったウリクサの仲間で花が立派だからトレニアにハナウリクサ(花瓜草)という和名をつけたのでしょうが、植物の分類にもハナウリクサを使う必要があるのかなとも思います。在来種で代表的な種がウリクサなら「ウリクサ属」でよいのでは?
さて、話が少し脱線してしまいましたが、このウリクサに花の大きさやかたちがそっくりなのは、科名にもなっているアゼナ(畦菜)でしょうか。
でも、こちらは在来種のアゼナ(畦菜)ではなく、外来種のアメリカアゼナ(亜米利加畦菜)の花のようです。
花のかたちなどは両種ともよく似ているようですが葉に違いがあり、アゼナが全縁であるのに対しアメリカアゼナには鋸歯が見られます。この株も鋸歯が入っている葉や入っていない葉が混在していましたが、おそらくアメリカアゼナになるのだと思います。
なお、アメリカアゼナにはタイプの違うものがあり、そちらはタケトアゼナ(たけと畦菜)と呼ばれています。タケトアゼナはアメリカアゼナより鋸歯の入り方が弱いようですが、葉は基部が丸くて茎を抱くようにつくそうです。ちなみに和名の「タケト」の由来は不詳だそうです。
なお、アメリカアゼナとタケトアゼナを両種ともアメリカアゼナ(広義のアメリカアゼナ)と分類する見解もあり、この見解に従う場合はアメリカアゼナをアメリカアゼナCタイプ、タケトアゼナをアメリカアゼナRタイプと呼び分けるようです。Cタイプの「C」とはConnatus(くさび形)の頭文字で、Rタイプの「R」はRotundate(円形)の頭文字ですが、葉の基部の形状で分類しているようです。
真面目なお方が,ポロッという言葉のあや。とても魅力的です。
気楽に読んでいただきたいという思いがあり、関西の人間の気質か宿命か、無意識のうちにタイトルや本題に笑いやオチを入れようとするところがあるのかもしれません。😅
いつも温かいリアクション
ありがとうございます。
記録的猛暑を見送って〜!
今日から九月が明けました。
穏やかで物静かな月にと
願って止みません。
九月もどうぞお元気でご活躍を!
こちらこそ、いつもお気遣いいただきまして、あらためて御礼申し上げます。
今日から9月ですね。お昼は汗が滴るほどの暑さがまだまだ続きますが、朝晩は涼しくなってきたのか、寝苦しい夜も少し減ってきたような気がします。
少しづつ過ごしやすい季節に移ろうように、社会も穏やかな状態になってくれるとよいですね。
今後ともよろしくお願いします。