今日から9月。先月末から、朝晩は幾分涼しく感じられるようになり、夜も寝苦しさが少し和らいだように思いますが、それでも日中は汗が滴り落ちるほどの暑さになる京都です。
空を見上げると秋の到来を感じられるような「うろこ雲」も見られるようですが、まだまだ夏はすぐにどいてくれないでしょうね。
植物も夏と秋の花が混在しているように感じます。アサガオ(朝顔)と言えば、やっぱり夏の花でしょうか。道端であろうが原っぱであろうが、生育できるところであればそこかしこで野生化して咲いている姿を見かけるアメリカアサガオ(亜米利加朝顔)は、大きさは3センチメートル程度の、通常は青色もしくは水色の単色の花を咲かせることが多いのですが、まれに斑入りや絞りの入ったような花ができるようです。
先月下旬のことですが、叡山電車の元田中駅近くで、線路沿いに続く道に設けられた侵入防止策に絡みついたアメリカアサガオの花をよく見ると……
少し斑の入った青花。
こちらは色が薄くなっており、このあたりになると斑入りか絞りか、わからなくなります。
こちらは絞りと言えるでしょうか。
本来の青色地ではなく白色地に青い斑入りのような花も。1枚目の花と逆バージョン?
この場所では昨年もこのような絞りの入った花を見かけましたが数は少しだけで、ほとんどが青色の花だったと思うのですが、今年はさらにバリエーションが増えているような気がします。
そして、このアメリカアサガオの近くで咲いていたのが、こちらの花。
大きさはアメリカアサガオと同じで、色もよく見られる青色の何の変哲もない、一見アメリカアサガオの花に見えるのですが、葉のかたちが違いました。おそらくマルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)の花だと思います。分類上はアメリカアサガオの変種扱いです。
上の花の写真にも小さな葉が写っていますが、葉は心形です。
マルバアメリカアサガオの葉
ちなみにアメリカアサガオの葉は3裂から5裂し、このようなかたちをしています。
アメリカアサガオの葉
また、このマルバアメリカアサガオとよく似たアサガオにマルバアサガオ(丸葉朝顔)があります。葉のかたちなどはそっくりですが、一番の違いはマルバアサガオは花後に花軸が下向きに垂れ下がって果実をつけるのに対し、マルバアメリカアサガオは上向きのままでタコさんウインナーのように反り返った萼に包まれて果実をつける点だと言えるかと思います。
まさに「いろいろ」なアメリカアサガオに出会えた、先月下旬の早朝のひとコマでした。
以前、“フライングソーサー”って種類の種をまいたらこんなアサガオが咲いたんです♡
また、出逢いたいです♡
フライングソーサーもきれいな朝顔ですよね。アメリカアサガオは園芸種のアサガオより小さな花ですが、かわいらしい花に出会えて、この日は「早起きは三文の徳」ということを実感しました。😊
でも、最近はマルバアサガオをよく見かけます。
真昼間、夏もとうに過ぎたころまで、アサガオじゃないじゃん。夏はもう終わりだよって、いつも思います。早起きしないと花が見られない、以前の朝顔が好きです。
最近はアサガオの近縁種が帰化している姿をあちこちで見かけるようになりました。マルバアサガオも時々見かけます。
アサガオに比べると長く咲き続けるものが多いので、夏の風物詩のアサガオと思って見てしまうと風情がないかもしれませんね。