雪が降って、京都市内でも積雪した先週の金曜日ですが、翌日の土曜日は朝からすっきりと晴れわたる空を拝めたわけではないものの、日中はぽかぽか陽気に包まれた小正月になりました。
ということで、用事があって外出したついでに、カメラも持って出てきたので、私にとっては『例の赤い実』もきれいに色づいていることだろうと下鴨東通沿いにある京都下鴨病院の花壇に立ち寄ってみたところ、これまで見た記憶はない白い実をつけた植物も目に入りました。
その植物とは、ひと目でフッキソウ(富貴草)だとわかったのですが、白い実をつけるとは知りませんでした。すでに今春に咲くであろう花蕾をつけた花序も伸びています。
フッキソウがこのような白い液果をつけるとは思っていなかったので調べてみると、それもそのはず、フッキソウは結実しにくいらしく、結実する時期も本来は秋なので、二重でびっくり。
でも、今春の花序の傍に実がついているものもあり、まるで勇み足で咲いた花が結実してできたように見えました。花序の上部に雄花が、基部に雌花がつき、フッキソウは有限花序なのかどうかわかりませんが、こちらは先端の雄花はすでに咲き終わったようにも見えます。
経緯はわかりませんが、意外なところで意外な植物の実を観賞できて、新年早々得した気分です。そこで独り占めするよりは、当ブログをご覧いただいている皆様と共有したほうがより縁起がよいと思いまして、写真で恐縮ですがお裾分けしました次第です。
そうそう、フッキソウの実の紹介だけで終わっちゃいけない。忘れるところだった。冒頭に述べた『例の赤い実』ですが、こちらの植物の実のことです。
はい、コトネアスターの偽果です。一昨年の年末から昨年にかけて、ヤブコウジ(藪柑子)ではないことはわかったもののチェッカーベリーだと思い込んで紹介したのち、昨春に咲いた花を見たらコトネアスターであり、投稿で何かとお騒がせするきっかけとなった実です。
その一連の記事ですが、順に並べると……
お時間があれば、それぞれのリンク先をご覧ください。
また、勘違いしたチェッカーベリーの花や実も、運がよかったのか昨夏から昨秋にかけて見ることができました。
こちらも、もしお時間があれば、どうぞご一読ください。