先日の日曜日の午前中は、東山いきいき市民活動センターにあるビオトープの毎月定例の整備活動日でした。午後からは私も外部協力者として参画しているセンターの別事業のイベントの準備もあったので、朝から夕方まで一日中センターにいたのですが、中庭の一隅でこんな花を見つけました。何の花かわかりますでしょうか。
もったいぶらずに答えますと、ミョウガ(茗荷)の花です。ちょうど収穫時期を迎えていて、土から出てくる前のものを見つけては掘り出して収穫物をみんなで分け合っているのですが、見逃してしまったものもあって、そこから花が咲き始めています。
実物を見たのは初めてで、勝手に同じショウガ科のショウガ(生姜)やウコン(鬱金)の花に似ているのかなと思いましたが、花のかたちも咲き方もちょっと違うのでしょうか。
ウコンの花(京都府立植物園にて2016年8月に撮影)
ショウガは原産地がインド等の熱帯アジアですが、原産地でもたくさんの花が咲く姿は見られないようですね。ショウガは地下茎を横に伸ばして地上部に茎葉を出していきますが、もうこれ以上地下茎を伸ばさないとなったところで花茎を伸ばして11月頃に花を咲かせるようです、でも、日本だと花茎が伸びる前に収穫してしまったり、花茎ができても11月は花を咲かせるには寒すぎるといったことで花を見るのはなかなか難しいようです。
よく植物園などではこちらの花を見かけることが多いのではないでしょうか。ハナシュクシャ(花縮紗)の花です。
ハナシュクシャの花(京都府立植物園にて2015年8月に撮影)
和名ではなく英名のジンジャー・リリーの名前で紹介されていたり、単にジンジャーと名札に書かれていることのほうが多いかもしれません。ただし、ジンジャーと言ってもショウガとは別属の植物で、残念ながらこちらはショウガの花ではないのです。
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さて話を元に戻して、ミョウガを植えてある場所には大葉やローズマリーも植えてあり、最初から意図していたわけではないのですが、薬味や香辛料になる植物が集められた状態になっています。単に育てるだけでなく、これらを利用したイベントができないか、みんなで案を出し合って企画してみようか考え中です。
ミョウガの食用部分は花蕾ですので、収穫しないままでいると花が咲くことがあるようです。
このミョウガもできているのを見つけたら、みんなで分け合って持ち帰っているのですが、取りこぼしがあるようです。
おかげで花を見ることができました。
なおミョウガの増やし方ですが、ミョウガは五倍体ですので花は咲いても結実しにくく、もっぱら株分けによるかと思います。
地下茎で増えますので、分けやすいですよ。