前回のブログに載せていましたこの写真↓
今回はこの定規にまつわるお話です・・・皆さんご存知ですか?
「はさみ尺」と言います。1,2,3のメモリが見えると思いますが、1のメモリが約3センチです。
昔の「1寸」ですね。私ごとですがはるか昔、呉服屋さんが身体を測り、丈が何寸、裄が何寸とか言われていました。
「寸」とは日本や中国で使われる尺貫法の長さの単位。1寸は1尺の10分の1で、約3センチ(正確には3.03センチ)。
1寸の10分の1は1分(ぶ)。現在ではメートル法が普及し一般的には単位として使われることは少ない、とのことです。
でも、こちら北山林業の業界では「寸」は現役です。
聞いたところによると、原木など直径の大きな木を計るときは肩にかつぐような大きなはさみ尺があるそうです。厚みのあるもの、丸いものの直径を計る道具の「はさみ尺」、特別な道具です。
最近は「幾通りにも使える便利な〇〇」といった製品が花盛りですが、多機能をうたったものは、私なぞはなかなか使いこなせず、結局は「宝の持ち腐れ」といったことが多々あります。
その点、この「はさみ尺」は単機能で潔い道具です。
こんな頑固で融通の利かない道具たちがあらゆる伝統産業を支えているのでしょうね
「不器用ですから(by高倉健)」
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