Lady Ella

ひとり語り・・・

バッティング・・・理論て程のものではない。

2006-05-27 19:11:47 | 雑記
 私が観て、聞いて、考えてみた事。

 まず始めに、現在野球でもソフトでも構わないのだけれども現在貴方が思う一番素晴らしいバッターは誰???これはちょっと抽象的過ぎる質問かな・・・

 現在のように確かにストレートの速いピッチャーもいるとは言えそれをより速く見せる為の投球術が完成されつつある近代野球では・・・

 私はやはり、バリーボンズではないのかと思う。確かに今年の彼は年齢による衰えは隠せないものの、彼の確立した理論、実践してきた打撃方法ってのは驚嘆に値しある種の完成の領域に達しているように思われる。ではその基本になっているものはなんなのだろうか???

 私はやはり速く、動く、球をキッチリと捉えるためには長くその球の軌道を見てその球筋を見極め、身体の持つ力をそのインパクトに集中してバットとボールが当たる瞬間の反発力にいかに変えるかって事に集約されると思う。
 バリーボンズの採った作戦は「長く見て見極めるにはボールを身体の傍まで呼び込まなければならない。するとスイングはコンパクトにならざるを得なく力をその一瞬にこめる事は難しい、だから圧倒的な筋力が必要になる」って所なのだろう。
 彼が小さい時から親父にやらされた訓錬。それはイロイロな所、角度から投げ出される球を構えたトップの位置から左手を使い身体の真ん前でキャッチする事だった。それにより身体の前まで長く球を見る事が出来左手の延長線上にバットの芯があるって考えられれば捉える事は容易になる。それを踏まえて打者として一番最初にする、一番重要な事はなんなのかと、私は考えてみた。そして出した結論はやはり球を身体の中心線近くまで呼び込み構えたトップの位置から最短でそこにバットを出す。って事だった。

 昨晩、そんな事を私の同級生、これは前項で述べた県のチャンピオンチームに在籍し日本一になり、その後は地元の町のチームでプレイングマネージャーをしながら県大会優勝に導いた、通称【マッチ】と呼ばれるイイ奴、に言ってみた。するとどうだろう・・・
「うんうん・・・お前の言ってることは正しいよ、でもなその前にしんならん事がある」な~んてのたまうではないか。私はちょいと混乱した。構える、始動してタイミングを合わせながらインパクトを迎える。その前にしんならん事って・・・なんじゃらほい・・・
「球をね、どうやって見るのよ?」彼が唐突に聞いてくる。「どうやってってなによ」って聞き返すと「目でね、球を追うでしょう、その時にどう追うの?」って聞いてくる。「それはさ、こう構えて、来る球をね、こう」立ち上がってやって見る。するとマッチ・・・「うんうん・・・そうね、でもそれだと球の上しか実際は見えないよね」なんて事を言い出す。「あったりまえだろ、それで充分だろ」私が言い返すと「そう・・・野球なんかだと確かに上からボールを潰して飛ばすのだけれども実際はさ、上から入ってもフラットにバットの面とボールの面が一直線上に並んだほうが当たり易いよね」「こう来て、ほらバットがここからこう出る」確かにそうなのだ。「でね、」彼が続ける。「特にソフトの場合はね、上下の変化のほうが対応し辛いの、緩急ってのもあるのだけれども、ほら横の変化だと、ね、バットの芯は外れたとしてもちゃんとバットの長さの範囲内に納まるでしょう、でも、ほら上下だと・・・」そうだ、確かに掠りもしなくなる。「で、どうするか、横からね、見る事が出来ればすごく捉えやすいよね、こんな風に」とちょっと屈んで踵側に体重を乗せた構えを取る。「しっかしなぁ、これじゃ~打てないわ」「だからね、こう、伸び上がったとしても意識は横から見ているようにビジョンを頭の中に作ってみる。これがさ構えに入る前にやる尤も重要な事なんだよ」

 ははははぁ~ん・・・分かってきた。彼の言わんとする事がね。野球経験者は特にここのところが難しいのではないだろうか?ソフトの方が実速は遅いのだけれども距離が短い為に感覚的には球が速く感じられる。そこに持って来て球がでかくて質量がある。打者心理としてはどうしても詰まりたくないしより大きな軌道の中で球を捉えなければ遠くに飛ばないような気になってしまう。
「ソフトもね、コンパクトなスイングでキッチリと球を捉える事ができれば・・・飛ぶんだよぉ、結構」我意を得たりと彼の眼が笑っている。「そしてね、ここからどんな構えに入ってどんな風にタイミングを取るのか、そんな話しをしよっかぁ」「うん、そうやねぇ、面白くなって来た」鰹だしくんはと言えば・・・大鼾で寝始めている。時刻は3時を回っている・・・この稿・・・続く。

 写真を3枚載せてみる。これは県のチャンピオンチームで未だに現役を続行している私の同級生をバックネット側から撮ったもの。お解り頂けるだろうか?1枚目から2枚目に移行するとき、このときは見送っているのだけれども始動からトップへの動きの間に、心持ち横から見ようとする動きが膝を使いながら加わっているように見受けられる。本人に確認を取った訳ではんないのだけれども・・・マッチは「うん、そうだね、多分意識していると思うよ」って言っていた。



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2 コメント

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非フルスイング回帰 (ちびっ太)
2006-05-27 22:19:31
理論は十分理解できました。ただし「横から見ているようにビジョンを作る」というのが難しそうですね。これも考え方は非常にわかるし出来れば確実に何かが変わりそうな気がします。練習で挑戦はしてみます!



ここのところフルスイングにこだわっていたところがあります。中途半端なスイングをしないためにも思い切りよく、なんて思考で。

しかしこの記事を見て思い出しました。

前で裁こうとせず得意の右方向へ・フルスイングせず少し力を抜いて なんていう意識をしていたころの方が率が良かったことを…



詰まることもあるけど手前まで引きつけてコンパクトに振ったときは確かに打球がいい感じで飛んでいきます。飛距離もあります。

分かっているのに常に実行できない…

詰まることを何処かで「カッコ悪い」と思っているのでしょう。レフトオーバーの打球に憧れているのは昔からです。今春の大会でもすべてヒットはレフト方向でした。しかし、率は良くない…



自分の持ち味を活かせるよう球を引き寄せ、非フルスイングを実行し原点回帰を目指してみます。また反省です。

いい機会ですので今の自分のベストは何かをしっかり見極めることを楽しむことにします



長い!スミマセン
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いえいえ・・・ (ella)
2006-05-28 16:17:57
長いコメントをわざわざ有り難う御座います。上手に説明出来ないのだけれどももう少しだけお付き合い下さい。当たり前なのかも知れないけれど理想のフォームは最初にあるのではなく最終型。そこに行き着くまでの何かのお役に立てれば・・・と思っております。
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