賀正・・・いえいえ、チャンピオンズ。

　雪の街をふらふらと、男三人、片寄せあって歩いてきた。すこ～しの日本酒と、焼き鳥の為に。
　降り積もった雪は圧雪され、凍てつき、氷になっていた。
　三人の肩には霧がふり、足元からは冷気が立ち上る。塀の上の雪を片手で振り払えば、4寸ほどの雪の塀は跡形も無く、ダストになり、キラキラと街のひかりを反射した。
　その灯りが全て消えて無くなる前に、帰路に着き、三人の肩は三方に分かれた。

　帰って来てから、プライドを見る。試合に対する、私なりの戦評は次の機会にゆずるとしても、ちょっとだけ、雄雄しく強いものは勝ち負けに関わらず、相手に正対する。どんな状況にあっても敵を正面に捉え、距離を測る。踏み込む勇気は確実なる裏づけを持ち、結果はやはりときの運であろう。

　ミルコの双眸に今はなき、李　小龍の悲しき眼差しをみる。


　謹賀新年・・・今日の霧がはれるように、今年はよい年になりますように・・・祈。