富士山・・・

　今日は・・・空がとっても高かったから・・・

　遠回りをして帰ってきた。みやちゃんのお仕事の邪魔をしに行って、あげくコーヒーまでよばれて電気屋の社長さん、どうも有り難う。次にはぜひにミニを見せて下さい。
　その帰り道に、ほんとにふっと空を見上げたら、高いんだ。雲は山際にしかなくて天頂には・・・薄い青だけ・・・「ちょいと寒いけど山に行くか」

　と言う訳で煙草を吸いながら撮ってみた二枚。空気が澄んでいる。二枚目はね、街灯がなんか果物の格好をしてて可愛らしかったの。黒くなっちまって何がなんだか分かんないかも知れないけど・・・見慣れた富士山もあらためて見てみると綺麗なもんだ。そんな事思うのは歳喰っちまった証拠だな。気を取り直してもう少しだけ山道を疾走る。前を行く軽トラが左にウインカーを出して道を譲ってくれた。嬉しくなって軽く左手を振りながら追い抜く。そしたら正面には沈み込んだ太陽が、大気のコロンを爆発させながら放射していた。

「ウッホッホ～イ・・・寒い」なにしろ寒くなってきた。トンネルをいくつか抜ける時だけ、空気の澱みの中に少しだけの温かさを感じる。鼻水が流れる。脹脛だけが熱を持つ。「皮ジャンを出そう」決める。鼻歌を唄う。気分はウエイトなのにいつのまにかマリリンになる。
　帰り道にスーパームサシヤでまぐろと紅酢蛸ともんご烏賊のお刺身を買う。穏やかな平日。あ～楽しかった。