十年くらい経つと思うのですが、忘れられない映画があります。題名ももちろん出演者なんかも全く分からないのですが、主人公は少し自閉症ぎみの青年。かれがひょんな事から知り合った浮浪者のじいさんの犬を助け出すところから物語がはじまったと思います。このじいさん、可愛がっていた犬を保健所に連れ去られ途方にくれていたところこの青年に会うんです。何分にご老体ゆえ一人ではどうしようもないのでこの青年を言葉巧みに誘いこみ保健所を襲撃、愛犬をまんまと取り返す事に成功しました。もうこの青年に用はないのですが、今度は青年がじいさんから離れないのです。困ってしまうじいさん。と言うのもこのじいさんが実は詐欺師。むかしはちゃんとした劇場でタップを踊ったりパントマイムを見せたりして生計をたてていたのですが、劇場がつぶれて職を失って昔とったなんとかで一張羅のタキシードに身を包みお金持ちのパーティーに潜り込んではいろんなものを掠め取って生きていくようになっていたのです。まさかそんな事は言えないんでなんとかかれから逃げようとするのですが、そこはかれも必死必ずじいさんの後を付いてきてしまいます。もうしょうがないんで仲間にするのですが、失敗の連続、なんとかその日のご飯にありつくのが精一杯な日々を過ごします。そんなある日いつものように潜り込んだパーティー会場、この日はじいさんの体調が思わしくなく、もうバレる寸前、すると青年がふとハーモニカを手にするんです。すると次から次に素晴らしいメロディーを奏で始めるではありませんか、ビックリしながらもその曲に合わせて踊りだすじいさん。会場はヤンヤの喝采、ギャラまでもらってしまうのです。その後心地よい疲れに海岸のそばのベンチに座っている二人、青年はハーモニカだけが唯一の自分の友達だったことを明かします。するとじいさんすっくと立ち上がり、夕陽の沈む海に歩き出しながら「大丈夫、おまえはもう一人で歩いてゆける」っていうんです。こんどは涙に濡れた顔で青年が「じいさんはどうするんだよ」って、でもその顔はもう、少しだけ自信に満ちて自立した男の顔になっていました。じいさんは振り向きもせず「この海の向こうには俺の見たこともない大陸がある」そう言い残して犬を連れ、真っ直ぐに海にむかって行ってしまうんです。夕陽にむかって力強く歩き続けるじいさん、それを見送る青年の姿が影になって・・・タイトルバック・・・なんでかなぁ忘れられない映画です。
最新の画像[もっと見る]
- 朝がね・・・ 15時間前
- 気持ち・・・ 2日前
- 月がとっても・・・ 3日前
- 月がとっても・・・ 3日前
- けさは・・・ウィスキー・・・ 4日前
- う~ん・・・朝。 5日前
- う~ん・・・朝。 5日前
- う~ん・・・朝。 5日前
- カタコト・・・カタリ・・・ 6日前
- あれ・・・9℃ 7日前
【ありゃやってるな!と確信を持って言い放ったM氏】
この作品を観ようと思ったのはM氏と「ポーラX」の話をしたのがきっかけでした。
「ポーラXの中で主人公のピエールとその姉と称するイザベル。絶対やってるってシーンがあるんですよー。暗がりだけど見えるんですよぉぉぉ」てな話を興奮しながら話したボクに「ラスト・タンゴ・イン・パリのマーロン・ブランド。ありゃホントにやってるな!」と確信を持って言い放ったM氏。Mr.ゴッドファーザーの若かりし日の絡みをどうしても見たくなったボクがツタヤ南アルプス店に愛車を走らせたのは当然と言えば当然なのでした。
【なんとその娘の髪型は欧陽菲菲(オーヤンフィーフィー)だったのだ】
こちらはマーロン・ブランドの絡みを期待しているわけなんだけども物語の最初に彼とその相手役の彼女が出会うシーンがあって.....裏切られてしまったあ。なんとその娘の髪型は欧陽菲菲(オーヤンフィーフィー)だったのだ。この映画を観るというモチベーションが一気に下がるボク。今一番の大注目がスウィング・ガールズのボクにそりゃないよぉぉぉ!しかしここからが、2004年Ver.のボク!去年とは違うボク!
【とにかくマーロン・ブランドが気持ち悪いのだ!】
「なんのこたあない。ただのフランス映画として観ればいい」
芋焼酎を一気に飲み干した2004年Ver.のボクがそのマインドに到達するのに時間はかからなかった。さていよいよ映画の感想。とにかくマーロン・ブランドの気持ち悪さが良い意味でも悪い意味でもこの映画の『コク』となっている。うす~く禿げた頭。微妙かつナイスな角度に出たお腹。顔にコッテリめに浮かんだ油。とにかくマーロン・ブランドが気持ち悪いのだ!
この気持ち悪さを持つ俳優を日本で思い浮かべたら。そうだそうだ、若かりし日のあの男。今みたく若いお姉ちゃんとの合コンがひたすら楽しいと現を抜かす前のあの男。なんかの映画で秋吉久美子の乳を思う存分揉みしだいてた頃の津川雅彦だ!
そんな話はいいとして、とにかくマーロン・ブランドの気持ち悪さを受け入れなければこの映画は観られない。つまりマーロンスープを飲み干さなければこの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ラーメンは完食にはならないのだ。現実を受け入れる。大事なコトだなあ...
【女は現実を見、男は夢を見るのだ】
古びたホテルの経営者の中年男ポール(マーロン・ブランド)。妻が自殺し、傷心している彼のもとに部屋を探しに来た一人の若い女性ジャンヌ。二人はいきなり恋に落ち、『名前も名乗らないまま』一つの部屋で情事を重ねる。ポールが「名前なんか要らない」と彼女を誘うところがポイント。この時の彼は妻と一緒に死にたかったのだ。そういうマインドだからそう誘えたのだ。後から分かることだが、彼は前立腺の病気で子供が作れない体になっていたからだ。
途中、ジャンヌに若い恋人ができ、彼も妻が生前に不倫をしていたコトを知る。彼から遠ざかろうとする彼女。こういう状況になって初めて彼は「まだ生きたい。この女と別れたくない」と思ったに違いない。しかしラストは.....
女は現実を見、男は夢を見るのだ。別れようとする彼女にすがるマーロンがたまらない。彼が持つ『コク』、常に曇りがちなパリの空、いかにもカビ臭そうな室内。それらがコラボレーションして独特の雰囲気をかもし出しているこの作品。是非!とは言わないが、機会があったら御覧になってはいかがだろうか。
【ボクはD.クローネンバーグに思い入れがあるのだ】
ボクはD.クローネンバーグに思い入れがあるのだ。やっぱり「裸のランチ」が一番大きい。実写不可能と言われたハロウズの原作を見事なまでに表現したあの作品が今でも脳裏に焼き付いているからだ。その後観た「スキャナーズ」「マルホランド・ドライブ」「イグジステンス」どれも凄かったなあ…
【交通事故は破壊的なものではない。むしろ生産的な性の開放なのだ】
しかしこの作品はいかがなものか?「交通事故は破壊的なものではない。むしろ生産的な性の開放なのだ」と独自の理論をぶちまける気狂いの男に次第に惹かれていく主人公。欲望の赴くままに誰とでもSEXしてしまう男と女。でもちょっと、いやかなりおかしいのだ。だって主人公は自分の妻が車の後部座席(この作品での性交は主に車の中で行われる。あっでもベッドもたくさんあったや。)でその気狂い男にやられてるのに、な~んにもできないのだ。そこまでその理論に心酔して、男を止められないのは分かるのだが、どう考えても交通事故と性を関連付けるのはやっぱり無理があるのだ。
傷なら分かるのだ。実際、その理論の『入り口』にいる主人公は気狂い男の彼女らしき女の太ももにある大きな傷を愛しく思いSEXしてしまう。でもその先の交通事故ってやっぱりなんだかなという感じになってしまったのだ。
【それでもクローネンバーグは凄いのだ】
しかし観終えてみると「それでもクローネンバーグは凄いのだ。」と思える。なぜなら映画の冒頭、そして随所随所で流れるギターの音が「なんだかなぁ」という感じになってしまう心に「これは変な映画なんですよ」と語りかけ、こういう類の変な映画を観る時のマインドに戻してくれるからなのだ。このサウンドは凄い!是非聞いて欲しい。
あと、なんといっても女優さんがキレイなのだ。ラスト・タンゴ・イン・パリのおーやんフィーフィーでまいってしまったボクにとって、クラッシュの女優さん達はとても美しく映った。たとえ演じてる役が、フリーセックスを是とし事故車両の中でわざわざレズプレイをする気狂い女であってもだ。
最近「Jガール(日本人女性のボクなりの言い方)以外も結構いいじゃん」と思う、齢31のウタマロ代表の拙い映画批評でした。
「プロ野球は第二の国技である。」
野球を観ないボクだってそう思う。でも今回の騒動はなんだかな?という気持ちでいっぱいなのだ。だってそれはストが土日の二日間限定だからだ。普通ストって要求が呑まれるかお互いが妥協できるってところにいくまで続けるものじゃない?なんで二日間限定なのか?土日休んで月曜に「宜しくお願いします」ってやっぱり変だ。
【やっぱりプロ野球選手は野球しかしてこなかったのだ】
長銀が潰れ、外資にタダ同然で買収されたってコトに大騒ぎしない国民が、なんで近鉄(球団)が潰れて大騒ぎするのだ。はっきり言う!近鉄(球団)は潰れたのだ。合併とか言うからおかしくなる。合併ってなんだかくっ付いて生き残るみたいなイメージがある。でも近鉄はもう球団経営を維持出来ない状態なのだ。
ということは12球団でいくには新規球団を作るしかない。オーナー側は現在の日本が明治維新に匹敵するくらい大きな変動期にあるってコトが分かっちゃいない。だってもう日本人は年金で食べていく事ができないのだ。お金持ちの子供しか高度な教育が受けられないのだ。いくら会社に忠誠心があったってクビを切られるのだ。会社が潰れて「他の会社を用意しろ」なんて言うサラリーマンがどこにいる?やっぱりプロ野球選手は野球しかしてこなかったのだ。
【やっぱり公式の場で黒いTシャツ一枚ってのはNGなのだ】
新規球団を作る。
なんで楽天がよくて、ライブドアが駄目なんだろう。先程、「日本が明治維新に匹敵するくらい大きな変動期にある」と言ったが、実は変わっていないこともたくさんある。やっぱり公式の場で黒いTシャツ一枚ってのはNGなのだ。しかも体型がどこぞやの瓦屋さんに似ている。そんな体型で新進気鋭のベンチャー企業の社長様なのだから如何わしいったらありゃしないのだ。
今週末もストが行われるかもしれない。でも、注意して見ていないとダメなのだ。だって凄く『出来レース』の匂いがするし、なんだかんだ言って、喜んでいるのはまたマスコミだけかもしれないから.....
こんなプロ野球に思い入れのないボクでさえ、心配するのだ。だってボクが愛すべき人たちの中にはたくさん野球ファンがいるからだ。
さーて仕事しようっと!
凄く綺麗だけど、もしかしたら、凄い哀しい話。
でも 人間は一人ではないんだなぁ…
夕べ 飲み過ぎたかな。言ってる事が分からなくなってきました。さぁ~て 頑張って仕事するぞ(笑)
9月にblogを始めました、神戸のジャスミン父です。
自閉症、で検索して辿り着きました。
同じデザイン、同じ始まり方、トム・ウェイツのグレープフルーツムーン、余りに似た環境に思わずコメントしてしまいました。
また映画、教えてください(結局題名は解りませんよねぇ)。