奇跡の馬

　五十嵐君は柴田政人の心境なのか、今日の月からは５本の光が伸びていた。バルクが激走するだろう、いやしなくてはいけない。アローはダービーで操をたてた。だったら違う操もあるだろう、なぁバルク。
　思い入れはここまでにして、頭を冷やして。もう物見をしないであろう、堅実な追い込み馬センチュリーそしてフランスの黄金の月リュヌドール。この２頭に勝つにはロブロイでは役不足、本当に強い今年の３歳、菊の１,２着デルタとホオキパ、それに府中の２４００ならハーツクライ。
　でもなぁ先頭でゴールを駆け抜けるのはやっぱり、バルク。３角先頭からデルタを従え、リュヌドールを横目で見ながら、ホーキパの波にも飲み込まれず、天才をも凌駕する。怖いのは職人肌センチュリーの追い込み、それに月の力で唯一の葦毛、その名もミラクル。

　ドンは解らない。追いきりはなんだこりゃ？パラドックスに目晦ましをくらい、ユートピアの状態にもやられそう。強いのはトータルインパクト、でもこいつに勝つにはやっぱり解らない、ドンかな。

　私の心配は一個だけ、相性の悪い人がいる。この人と予想が被ると当たらない。昔は大川さん。ほんと失礼なのだがこの人と予想が同じで当たった事がない。でも今はＤｒコパさんだから、大丈夫かな。