ポンダ・・・四輪バギー・・・

　今宵はまだ酔っていない・・・面白い乗り物に乗ったから・・・

　うちに来るお客さんのアキュラくんが乗ってきた。中国製四輪バギー。これがねぇ、面白いんだ、単車ではない、しかして、ましてや車でもないんだ。

　話は一月程前に溯る。「マスター、俺ね面白い物注文したんですよ。中国製の四輪バギー、勿論公道走行可って奴です」「え～そんなんがあるんだ、面白そうだね。雑誌とかでは見た事があるけど・・・ふ～ん納車されたら是非に見せてね」・・・と。
　そして昨晩・・・彼はトコトコとそいつに乗ってやって来た。なんてぇ～のかなぁ、見た目はね、本当におもちゃっぽい。それに「え～これって公道走っていいのぉ？」ってな感じ。キャンギャルでも乗っかってモーターショウとかレースの合間を駆け巡ってる仕様。
　とは言え・・・私は・・・その衝動を止める事は出来ずに「アキュラくん・・・ちょっとコンビニに行きたいから・・・乗ってもいい？」優しい彼は「もちろんですよ」って。

　表に行き彼から説明を受ける。基本的には原付。そんなに操作が難しい訳ではない。アクセルは単車と同じで、前後ともブレーキの操作は手によって行う。ギアは三速リターンではないのだけれどカブ、シャリーと同じようなタイプ。ただね、こいつには・・・バックギアが付いている。
「これがね、曲者なんですよ、なんだか怖いんです」とアキュラくん。「そうだよね、なんだか単車がバックするってねぇ」と私。それでもセルでエンジンは一発始動し・・・ギアをバックに。ウ・ウィィィ～ンとほんとにバックして行く。「ギアはノークラだから・・・これでニュートラル・・・そしてロー」キュッポーンてな風に発進出来た。しかしね、ひさびさに乗ったノークラのギア・・・変速のたびに左手・・・つまり後ろブレーキを掛けてしまう。ギュッビィィィ～ンキュッキュッキュてな具合になんとも危なっかしく、しかし、なんとか走り出した。すこし走ればそこはそれ昔乗ったカブと同じ、後ろブレーキは掛けなくなる。まだ慣らしの段階なのであまりアクセルは開けずに４０キロくらいで走行する。うふふふふ・・・面白い。単車とはまったく違う。路面を、特に轍をやたらに拾う。ふらつく、でも絶対に転ばない。

なぜならこいつは四輪だから・・・調子にも乗った私はコンビニの駐車場で急ハンドルを切ってみる。心持ち内側のタイヤが浮く。なんとも言えない乗り味。
　確かに単車としての面白さはこいつにはない(当たり前だ、タイヤが四つも付いている）のだけれどもそれを補って余りある別の楽しさをこいつは持っている。店に帰った私はアキュラくんに聞いてみた。「乗り出しでこれいくら？」「自賠責込みで２２万くらいです・・・」動く動いてしまったんだ気持が・・・

エンジンはほぼ、まんまモンキーのコピー・・・基本的なスペックはまったく解からないのだけれども乗った感じでは実効４～５馬力は出ているんじゃないかなぁ、もしかするともうちょいとあるかも知んないけど・・・最高速は低速仕様のギアレシオもあるのでそうは言っても６０キロでるかどうかじゃ～ないかな。
　でもね、忘れちゃ～いけない。コピーとは言えエンジンはまんまモンキー・・・なんとでもなってしまうんじゃないかなぁ・・・アキュラくんもこれから先少しずつ、改造したいって言っていた。モンキーのどのパーツがどんな風に使えるのかは分からないけど・・・どうなってしまうのか、またまた追記を書かせて頂きます。
　はぁぁぁぁ・・・・・でもなぁ・・・私も欲しい。だってぇ、楽しかったんだもん。あっそれからポンダってのはあくまでも私が勝手に付けた・・・名前です。