仙台ロック座の前に立ち尽くす私たちに呼び込みが寄ってくる・・・刺激的なフレーズがいくつか彼の口から零れ出たのだが、まぁ~ったくもって私達は聞く耳を持っていなかった。
「寿司なんです、寿司屋」ヒサ坊が懸命に訴えかける。諦め顔になった呼び込みはとても親切に、しょ~ないなぁ・・・と言う表情を作りながらも「寿司屋はないよぉ。日曜だしこの時間だし」「そこの辻にラーメン屋と焼肉屋・・・それっくらいだぁなぁ・・・」
気が付くと焼肉屋で肉を食いながらビールを飲んでいる。けいじは「なんでぇ・・・食えねえよぉ・・・」と目で訴えかけている。Oちゃんはどこまでも冷静に・・・当たり前だ、彼は素面・・・私達が滅多矢鱈に注文した料理をその胃袋に納めている。たもちゃんはと言うと、「ライス、ご飯下さい、ご飯」と旺盛な食欲を見せている。ヒサ坊は・・・なんてぇのだろう???韓国料理の巻き寿司のようなものを頬張っている。どこまでも寿司に拘る男であった・・・
考えてみれば当たり前である。まともにご飯を食べたのは昼の牛タン屋さんのみ。飲み続けている私と小食なけいじはいいとしても、育ち盛りな?????その他3名は腹が減る訳である。「もういい・・・」「食えないから寝る」突然にヒサ坊が呟く。「僕ももう結構です」たもちゃんも続く。するとそれを待っていたかのように・・・「では、シメに僕はビビンパ」毅然とした態度で、有無を言わせずにOちゃんが宣言する。一同・・・椅子から転げ落ちそうになりながらも「ちょっと甘いですね」なんて言いながらも食い続けるOちゃんを呆けた顔で見つめ続けるしかなかった・・・
「では、僕たちはホテルに帰って寝ます」たもちゃんとヒサ坊は私達などは眼中にないかのようにその場を足早に去って行こうとする。「ええ~せぇ~っかくだから・・・もうちょっとさぁ、ねぇ?」そんな私の暴走にはまったくもって答えずに「ではおやすみなさい」と行ってしまう。残されたけいじとOちゃんは「俺等もぉ・・・」って顔しながら私を見つめる。
「さぁ、行こっかぁ」ここで逃げられてしまっては私は独りぽっち。それだけは避けなければいけないのでズンズン・ズンズンと歩き出して行く。そうは言っても、さすがの国分町も夜中の12時過ぎ。妖しげな香水の香る店と、若い子の集まるキャフェ・バーみたいな所しか開いていない。その1軒1軒を覗き込み確認しながら1時間程の徘徊を続ける。「もう、いいでしょう?」「さすがに僕も眠い」けいじとOちゃんも呆れ果てた様子。「じゃ~いいよ・・・俺独りで行くから」「じゃ~ね」・・・酔いも手伝って、引っ込みのつかない私は、そう、独り徘徊に旅立ってしまったぁ・・・
猛烈に脚が痛い。筋肉痛にマメが3つほど雪駄履きの私の足に当たっている。「はぁぁぁぁ・・・」「どこなんだろ・・・ここ」
薄れゆく意識の中でも古いサントリーバーを見つけた。美味そうな寿司屋、小料理屋も見つけた。しかしそれもどこだったのかは・・・夢の中なのである。ただ昼からの音楽は耳の底で鳴り続けて私の歩みを続けさせる・・・
火山ラーメン。そこのテーブル席に私は独り座っている。目の前には見慣れた、餃子とビールが置いてある。疲れきった私はここを最後の場所と決めてジョッキに口をつける。ふと気が付くとそのテーブルの上にランチョンマットよろしくわら半紙大の火山ラーメンの説明文が書いてある。その内容は・・・覚えていない。けれども、何故かそのわら半紙大の紙の長い辺の2隅に指の絵が書いてある。「なんなんだろ・・・これ」あたかもそこを摘み上げて、持て。と言っているようだった。
程なくしてその疑問は解決する。私の隣の席に座った、東京からの出張だと思われるリーマン3人が火山ラーメンを頼んだのだ。しかしてその実体は石焼ビビンパ鍋に麺と野菜が入っている。そこに従業員が急須のようなものからお客さんの目の前でスープを注ぎ入れる。そのスープは味噌が醤油であってもラー油、唐辛子なんかで赤く辛く、味付けされているのであろう。注ぎ込まれたスープが熱く焼けた石焼鍋により再沸騰され、あたかも火山のマグマのように演出されるのだ。その時に弾け飛ぶスープから身を守る為に・・・あの紙の指マークの端を摘んで体の前に吊り下げるのだった・・・
I feel GOOD!!!!!突然に・・・もの凄く楽しくなってしまった私に、T・Kのボーカルが響き渡りTADのギターがうねり始めた。そう、そしてそれは今でも鳴り続けて23日へと続いてゆくのだった・・・
この話しにはまだまだ続きがある。それはまた後日・・・と言う事で、23日のブルーズ・ショウに私の頭を切り替え・・・ちっが~うのだ、もどってしまうのだ。みなさんも・・・是非に楽しんでくださいませ・・・ご来店を心よりお待ちしております。ちなみにどんなに酔われてしまっても・・・火山ラーメンは、出ません。悪しからず・・・
「寿司なんです、寿司屋」ヒサ坊が懸命に訴えかける。諦め顔になった呼び込みはとても親切に、しょ~ないなぁ・・・と言う表情を作りながらも「寿司屋はないよぉ。日曜だしこの時間だし」「そこの辻にラーメン屋と焼肉屋・・・それっくらいだぁなぁ・・・」
気が付くと焼肉屋で肉を食いながらビールを飲んでいる。けいじは「なんでぇ・・・食えねえよぉ・・・」と目で訴えかけている。Oちゃんはどこまでも冷静に・・・当たり前だ、彼は素面・・・私達が滅多矢鱈に注文した料理をその胃袋に納めている。たもちゃんはと言うと、「ライス、ご飯下さい、ご飯」と旺盛な食欲を見せている。ヒサ坊は・・・なんてぇのだろう???韓国料理の巻き寿司のようなものを頬張っている。どこまでも寿司に拘る男であった・・・
考えてみれば当たり前である。まともにご飯を食べたのは昼の牛タン屋さんのみ。飲み続けている私と小食なけいじはいいとしても、育ち盛りな?????その他3名は腹が減る訳である。「もういい・・・」「食えないから寝る」突然にヒサ坊が呟く。「僕ももう結構です」たもちゃんも続く。するとそれを待っていたかのように・・・「では、シメに僕はビビンパ」毅然とした態度で、有無を言わせずにOちゃんが宣言する。一同・・・椅子から転げ落ちそうになりながらも「ちょっと甘いですね」なんて言いながらも食い続けるOちゃんを呆けた顔で見つめ続けるしかなかった・・・
「では、僕たちはホテルに帰って寝ます」たもちゃんとヒサ坊は私達などは眼中にないかのようにその場を足早に去って行こうとする。「ええ~せぇ~っかくだから・・・もうちょっとさぁ、ねぇ?」そんな私の暴走にはまったくもって答えずに「ではおやすみなさい」と行ってしまう。残されたけいじとOちゃんは「俺等もぉ・・・」って顔しながら私を見つめる。
「さぁ、行こっかぁ」ここで逃げられてしまっては私は独りぽっち。それだけは避けなければいけないのでズンズン・ズンズンと歩き出して行く。そうは言っても、さすがの国分町も夜中の12時過ぎ。妖しげな香水の香る店と、若い子の集まるキャフェ・バーみたいな所しか開いていない。その1軒1軒を覗き込み確認しながら1時間程の徘徊を続ける。「もう、いいでしょう?」「さすがに僕も眠い」けいじとOちゃんも呆れ果てた様子。「じゃ~いいよ・・・俺独りで行くから」「じゃ~ね」・・・酔いも手伝って、引っ込みのつかない私は、そう、独り徘徊に旅立ってしまったぁ・・・
猛烈に脚が痛い。筋肉痛にマメが3つほど雪駄履きの私の足に当たっている。「はぁぁぁぁ・・・」「どこなんだろ・・・ここ」
薄れゆく意識の中でも古いサントリーバーを見つけた。美味そうな寿司屋、小料理屋も見つけた。しかしそれもどこだったのかは・・・夢の中なのである。ただ昼からの音楽は耳の底で鳴り続けて私の歩みを続けさせる・・・
火山ラーメン。そこのテーブル席に私は独り座っている。目の前には見慣れた、餃子とビールが置いてある。疲れきった私はここを最後の場所と決めてジョッキに口をつける。ふと気が付くとそのテーブルの上にランチョンマットよろしくわら半紙大の火山ラーメンの説明文が書いてある。その内容は・・・覚えていない。けれども、何故かそのわら半紙大の紙の長い辺の2隅に指の絵が書いてある。「なんなんだろ・・・これ」あたかもそこを摘み上げて、持て。と言っているようだった。
程なくしてその疑問は解決する。私の隣の席に座った、東京からの出張だと思われるリーマン3人が火山ラーメンを頼んだのだ。しかしてその実体は石焼ビビンパ鍋に麺と野菜が入っている。そこに従業員が急須のようなものからお客さんの目の前でスープを注ぎ入れる。そのスープは味噌が醤油であってもラー油、唐辛子なんかで赤く辛く、味付けされているのであろう。注ぎ込まれたスープが熱く焼けた石焼鍋により再沸騰され、あたかも火山のマグマのように演出されるのだ。その時に弾け飛ぶスープから身を守る為に・・・あの紙の指マークの端を摘んで体の前に吊り下げるのだった・・・
I feel GOOD!!!!!突然に・・・もの凄く楽しくなってしまった私に、T・Kのボーカルが響き渡りTADのギターがうねり始めた。そう、そしてそれは今でも鳴り続けて23日へと続いてゆくのだった・・・
この話しにはまだまだ続きがある。それはまた後日・・・と言う事で、23日のブルーズ・ショウに私の頭を切り替え・・・ちっが~うのだ、もどってしまうのだ。みなさんも・・・是非に楽しんでくださいませ・・・ご来店を心よりお待ちしております。ちなみにどんなに酔われてしまっても・・・火山ラーメンは、出ません。悪しからず・・・
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