Lady Ella

ひとり語り・・・

ウイスキーマガジンライブ・・・のその後で・・・

2005-03-01 19:26:20 | Liquor
 たくさんのウイスキーに囲まれて、いくつもの時間を飲み干して・・・・・深い深い、しかし気持ちのいい酔いを体中に溜め込んで、私たちは夜のお江戸に解き放たれた。

 ユリカモメと言うモノレールのような乗り物に揺られ、近代的な埋め立て地を眼下に眺めながらゆっくりとゆっくりと、私たちは新橋駅に滑り込んだ。これまた地上なのか地下なのか、よく分からない空間を通り過ぎて目的地はただ一つ・・・ガードの下・・・

 ゆらゆら、ふらふらガードのまわりを徘徊して、
「ここでいいよぉ」
「いやいや、他にもなんかあるぜ」
「いらっしゃ~い、ただいまハッピーアワーになっていまして、何名様でも最初の一杯は100円で~す」
「いまでしたら、6名様個室のほうご用意出来る、居酒屋なんちゃらで~す」
 やはり江戸はすごい。土曜日と言うことで店の半分くらいは閉まっているのだけれど、歩いている人の数、お店のネオンの数どちらも田舎もんには目映いばかりだ。
「やっぱりさぁ、最初に見た、立ち飲み屋がいいんじゃないの」
「でも、さっきの洋酒バーってのも気になるよなぁ」
「じゃ~とり合えず立ち飲みに行ってそこで考えようかぁ・・・」
 と言う訳でとある立ち飲み屋に入ってみた。まぁ正確に言うと立ち飲みの看板を掲げたやっす~い居酒屋さんなんだけれどね。
 そこでまたまたビール、チューハイみんな勝手に注文する。それにしてもよく飲めるもんだ。
「てきとうに自分の食べたい物、ガンガン頼んじゃおうぜ」
「そうだね、うぁ~レバ刺しとかユッケとかあるじゃん、大丈夫かなぁ」
「大丈夫だって、こんだけ回転してれば新鮮だよ、新鮮」
 訳の分かんない理屈を並べ立てながら、みんな思い思いのあてを注文していく。出て来る物は決してものすごく美味しい物じゃないんだけれど、どれもこれも定番のものであり普通に美味しく、どんどんと胃袋に吸い込まれていく。そのなかでも私なんかが一番感動して美味かったのは、茹でキャベツと特製味噌って奴、なんちゃ~ない茹でキャベツに味噌ダレつけて食うだけなのだけれど、この味噌が美味かった。甘辛い、肉のない肉味噌のような・・・思わず御替りしてしまった。これには別バージョンの胡瓜もあってこ奴も憎いのだけれどキャベツの方が美味かったなぁ・・・
 そこで反省会ともつかない反省会をして、
「やっぱりさぁ、さっきの洋酒バーに行ってみようよ」と私。
「俺は全然かまわないですよぉ」・・・とゆたくん。
「でもなんだか、すっごく怪しかったよねぇ」・・・・ってみんな。
「大丈夫だって、男6人だよ、とって食われはせんよ・・・ね・・・」
 なんて会話をして立ち飲み屋を後にした私たちはその洋酒バーに向かったのである。

 店の前に立ってみる。白い看板に緑の文字で洋酒バーOOO・・・その下には黒く細い文字で洋酒、料理。この料理ってのが解からない。すでに半世紀は経過しているであろう木製のドアに長方形ののぞき窓ようのものがある。そ~っと覗いて見る私・・・中には絨毯敷きの階段、おまけに木製の手すりまで付いている。
「やっぱり、やばそうだなぁ」と私の危険回避信号が点滅を始める・・・
そのまま階段の上のほうを見やると、白いコック服の上下に白いエプロンを掛けた、どうみても70過ぎのばーさんが手招きしてるのに目が合ってしまった。
 俺も男だ、そこまでされたら行かない訳にゃ~いかない。横にいたみやちゃんに目で合図を送り、意を決して扉を開けて、自分の体を押し込んで行く・・・・・この項・・・つづく・・・
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