so far, not so bad

"unselfconsciousness"

しびれを切らして

2019-02-09 11:52:14 | 情報
まともに使えるようになるまでに15分。
一昨年の10月に、ノートPCを購入した。dynabook T75/DW。でもまあそれが『遅い』。

この時は使っていたPC(そして実は今も使い続けているPC)のディスプレイがおかしくなって、急遽新しく同じようなノートPCを買った。
古い方はSSHD(SSDとHDDのハイブリッドドライブ)なので、キャッシュとしてのSSDの性能が効いて体感速度はかなり速かった。ところが購入した時点ではそのハイブリッドタイプのものは無く、かと言って純正でSSDがのものはバカ高いので、仕方なくHDDのものを購入したのだった。
やはりと言ってはなんだが、新しいPCは、セットアップしたてでも動作がもっさりしていていらいらするほどだった。だから、古いPCが修理から帰ってきた後は、わざわざ遅いPCを使う気にもならず、半ばお蔵入りとなってしまっていたのだ。

そうはいっても、と、時々メンテ代わりに立ち上げて色々使ってみてはいた。
ネットワーク経由でテレビの録画を見てみたり、写真や音楽ファイルのバックアップに使ったり、などなど。
ただ、Windows Updateとウィルスバスターのバージョンアップを素直にやり続けていたのが仇になったのだろう、本当に、使えないと言っていいくらいに、動かなくなってきたのだ。

電源を入れ、"Windows"と表示されて丸い球がくるくる回る画面が出た後に、何も表示されない(真っ黒な画面のままの)時間が2~3分続く。既にこの時点で「壊れたんじゃない?!」と言いたくなる。
その後、矢印アイコンだけが黒い画面にポツンと表示され、もうちょっと我慢するとやっとログイン画面が登場する。そこまでで少なくとも4~5分はかかる。ちなみに、スリープ状態からだと5分が4分になるくらい。
忍耐の時間はまだまだ続く。ログイン画面でパスワードを打ち込めるようになるのはあと数十秒後。最速を競うと入力した文字(の代わりの点々)も表示されず、ログイン後の画面に遷移する。壁紙(あらかじめ入っていた画像)は表示されても、右も左もクリックは出来ない。キーボードのWindows Keyも同様。そしてやっと冒頭の文章にたどり着く。アプリが起動出来るようになるには、15分程かかるのだ。

世の中の色々な人がやっている対処は既にやった。トライアル、アンド、エラーの繰り返し。
・不要なスタートアップは止める。
・不要な描画(グラフィックの効果)を止める。
・ウィルスバスターの再インストールをする。
・BIOSのアップデートをする。
・ブラウザのキャッシュファイルを消す。
・ゴミ箱を空にする。
WEBで調べて、試して、また次を調べて、試して…。でもまあ、結局どれも効果が無かった。はっきり言って。

直接の原因と思われるのは、ディスクへのアクセスがいつまでも100%に貼り付いている事。ウィルスバスターのプロセスとWindows Updateのプロセスがそれに関与していた。でも、Windows Updateを止めるとウィルスバスターが占有するようになる、そんな感じ。メモリは8GB。Windows10のシステムとしては多いとは言えないが、それでも半分以上は常に空いていたし、ネットワークも同様。顕著なのは、ディスクアクセスのみ。


後述するが、サポートセンターの方と話をした時にこう言われた。

私「ハードディスクがSATA2なので、そもそも仕様として余り速いものでは無いですね」
サポート「ですがスペックは十分満たしているのですよ」

スペックって一体なんだ?ほぼインストール済みのソフトしか入っていない状態で、アップデートくらいしかしてないのに、PCの電源入れて15分お待ちくださいってのがこのPCの仕様なのか?そんなPCに10万以上の値を付けて売ってるのか?!

上記の愚痴のような試行錯誤と後述の順番待ちの後だったので、この時は瞬間的にキレそうになった。でもぐっとこらえた。サポートの方には他意はない。


閑話休題。
こうなるとこいつを使うためには、原因とは確定していないが、そのディスクアクセスをどうにかするしかない。
仕方が無い。HDDをSSDに換装するか…。
メーカーのサポートも無くなるし、部品を壊してしまうなどのアクシデントが怖いけど、10万のPCを放置しておくほど、余裕のある生活はしていない。

そうと決めたら、まずはインストールディスクの準備だ。(ほとんど使ってないのでバックアップは取る必要が無い。)リカバリディスク作ってたっけ?あれ、まだだった。じゃあ作るか。と、そのためのソフトを立ち上げた。東芝純正「リカバリメディア作成ツール」"Recovery Media Creator"。立ち上げるだけで、どのメディアにイメージをコピーするか出てくるはず。はず。あれ?出ない。なして?

Windows純正の「システムイメージの作成」なんてのを使っても良かったのだが、dynabookのツールが動かないってのはどういう事だ?実は何か問題が起こってるのか?もしそうなら、その状態でイメージを作っても悪い状態が続くだけだ。むむむ、サポートセンターに連絡か。

WEB経由でメールを出してみた。すると次の日に回答が来た。メールじゃ回答出来ないから、遠隔支援で見てみたい、と。ただ、遠隔支援でつながれるのは余り気持ちの良いものではないから、せめて会話にしてくれ、とその場で電話してみた。でもコールセンターの常、案の定つながらない。時間の予約も出来るとホームページに書いてあったので、じゃあ予約するか、とスケジュールを見てみた。なんと一週間後しか空いてない。一週間も待つのか、勘弁してくれ、と思ったけど、電話がつながらないなら仕方ない。予約取るか、と。

そして待つこと一週間、電話がかかってきた。
あれこれ確認されたが別に何をやらかした訳でも無い。結局変更したのはHDDの振動警告を切るくらい。それで状況が変わる訳でも無い。じゃあ再インストールしてみましょう、と一旦アプリを削除して「アプリケーションの再インストール」から入れてみるが、状況は変わらず。それで手詰まり。「分かりません。これ以上はPCを送って頂いて現物を見てみないと…。」
「HDDにはリカバリ領域はちゃんと残っているようだから(それはこっちで調査済み)、一度そこからシステム全体を再セットアップしなおしたら、ひょっとして使えるようになりますかね」と、こっちから水を向けると、そうかもしれない、手詰まりだから良ければやってみてくれ、と。電話はそこでおしまい。真摯に対応頂いたサポートの方には申し訳ないが、こっちとしても一週間以上足踏みしただけだった。

その後、HDDからリカバリー。そこで"Recovery Media Creator"を立ち上げると、あっさりと、何も問題無く操作が出来た。そしてインストールディスクも出来た。やっとの事で、準備完了。

そしてSSD換装、はまた別のページで。

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