so far, not so bad

"unselfconsciousness"

花火

2019-08-10 18:31:40 | エッセイ

いつもながら、どこからこんなに人が湧いて出た、と驚く。

田舎のお祭りはそんな感じ。結構な子供の割合に、少子化なんて嘘なんじゃ、と錯覚する程にぎやか。

 

ここの花火は間近に見られるからいい。特大サイズは上がらないが、その代わりに迫力満点の音圧を感じる事が出来る。

 

並んで立っていたその辺の中学生くらいの子が、ふとつぶやいた。

「みーんなスマホで写真撮ってるよ。直接見ればいいのに」

その通りだ、少年。君は正しい。

自分も掲げていたスマホを下ろした。(だから写真は打ちあがり始めた頃のまだ小さな物の。)

 

昔の知り合いの言葉をふと思い出した。

「頭に焼き付けるからいいの。」

直接自分の目で見て、記憶すればいい、映像じゃなくて、思い出が残る、と。

格好付けた写真を撮ろうと躍起になっていた頃だったので、その言葉を聞いてドキッとした。

 

そうだね。

なんで写真を撮るんだろうね。

記録?自慢?見栄?

 

ふとまた悩みそうになったけど、それは後にする事にした。

だって、目の前には素晴らしい花火が幾つも広がっているんだもの。


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