「あれはなんだろう?」フィルムカメラ時代のNikonレンズには、どれも基部に金属製のフックのようなものがついていて、ずっと疑問でした。通称「かに爪」とも言われる金具は、わけわからないまま「Nikonレンズだぞ!」というブランド・マークでもありました。
そしてフィルム時代のFマウントレンズを利用可能なデジタル一眼レフカメラNikonD300を使うようになって、そんな「ノスタルジー」を楽しむのが目的で、ポツリポツリと「かに爪付きのレンズ」をついつい探してしまいました。
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Ai Nikkor 135mmf3.5
Ai Micro-Nikkor 55mmf3.5
Ai Nikkor 50mmf2
Ai Nikkor 28mmf3.5
Ai #Nikkor 24mmf2.8
いずれも古いレンズなので中古市場でとても入手しやすいため、ついつい増えていってしまいました。
Ai Nikkor 50mmf2
Ai Nikkor 28mmf3.5
Ai #Nikkor 24mmf2.8
いずれも古いレンズなので中古市場でとても入手しやすいため、ついつい増えていってしまいました。
マニュアル・ピントリング操作のこと
「かに爪」付きのニッコール、ピント合わせはレンズのリングを回して、ピントを合わせるタイプになりますが、その操作性は・・・フィルム時代からの時間の経過があるので「スカスカで軽く回ってしまう」ものや、「オイル固着でかなり力が必要」なものといろいろありました。
ピントリングのオイル切れで軽すぎるものには、専用のオイル塗布して、ピントリングの動きを調整、硬すぎるものはレンズ内側のピントリングネジ山を清掃し、場合によっては<そのまま>、場合によっては<オイル塗り直し>・・・など、ちょっと手間をかけて、扱いやすいピントリング動作を確保しています。
ピント合わせそのものについては、D300、D700ともにとてもファインダーが見えやすくて、ファインダー内のピント合焦の液晶丸表示を参考にしながら、光学ファインダーでの見え具合を確認しつつ、ピント合わせを行っています。
何より「ピントが合っているかどうか」をかなり高い確率でファインダー内で判断が可能であるNikonカメラボディのおかげで、古いフィルム時代のマニュアルレンズですがピント合わせに問題を全く感じていないのが、個人的にNikon機材に対して好印象を感じているところです。
レンズ重量のこと
単焦点で24mm, 28mm, 50mm、手元にあるものは開放f値の小さい=明るいレンズではなく、一般普及用のレンズのため、基本的にはあまりサイズが大きいということはなく、その重量も重すぎるということはありません。・・・・が、全金属製の単焦点レンズということもあって、「軽い!」というほどでもなかったりします。(デジタル時代のプラスティック製標準キットズームレンズの軽さと比較してしまうと)
古いニッコールレンズの写り
現代の平らなデジタルイメージセンサーではなく、ある程度デコボコしたフィルム面への結像を前提とした時代に設計されたレンズですから、きっと細かく見ていけば最新レンズと比較すると、その描写性能はずいぶん違いがあるのかもしれません。ただ、個人的にPCディスプレイでなんとなく眺めて遊んでいる範囲では、十分Nikonらしい描写を楽しむことが出来ています。
特に個人的には、フィルム時代のNikonレンズのモノクロ描写のノスタルジーで、モノクロ撮影あそびには欠かせない「かに爪」付きのニッコールレンズになっています。
なんとかいろいろな階調のモノクロ写真を、古いニッコールレンズで実現できたらなあと楽しんでいます。
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