基本的には古いフィルム時代のニコンレンズを使ってみたい!ということで始めたNikonカメラ・レンズ遊びなのですが・・・・Nikonカメラの電子駆動を使った撮影もしてみたい!ということで、いわゆる(安価で入手しやすい)Nikonキットズームレンズも、ついつい入手して3本になってしまいました。
( 増えたレンズその1 の続き )
(画像をクリックで拡大写真へ)
Nikon AF-S DX用 キットズームレンズ 3本
(FX・フルサイズでも使用可能ながら、画面四隅にケラレが発生)
55-300mmG VR f4.5-5.6 55-200mmG f4.0-5.6 18-55mmG f3.5-5.6
それぞれキットズームレンズなので開放F値は単焦点レンズよりも大きくなっているので、全体に暗いレンズになります。が、しかしながら、太陽の日差しある日中の撮影では、「レンズが暗くてシャッター速度が遅く、手ブレで撮影出来ない!」というようなことはなく、そうなると今度はズームして画角を手元で自在に変更できるメリットの方が圧倒的に大きくなります。
せっかくの各種オート機能のこと
旧機種とはいえD300もD700もデジタル時代の一眼レフカメラなので、ピント合わせはオートフォーカス、露出も各種オートが搭載されています。(フィルム時代のカメラ遊びでは、出先でバッテリー入手の問題をさけるために、しだいに機械式マニュアルカメラに移行していったこともあって、個人的にオート装備は楽しみだったりします)
しかしその装備された各種オート機能を体験するためには、レンズもオート機能を受け止めることが出来ないと体現できないので「それでは安価に入手可能なきっとズームレンズを!」と手を出すことになりました。
入手してキットズームレンズをカメラに取り付けると、それだけでオート撮影カメラ機能装備のシステムになります。
露出オート
カメラ本体を操作してAモード(絞り優先)で最初何枚か撮影すると、だいたい露出設定の目安が確認できるので、途中からMモード・マニュアル設定にして、シャッター速度を少し速めにしたり、遅めにしたりしながら撮影することが常です。そのことで、PCに取り込んで画面表示した時に、微妙な写り具合の違うJPEG写真が並ぶので、それを眺めて楽しみます。
ピント合わせオート
NikonD300、D700をオートで使い始めてすぐ感じたのが、この二台のカメラのオートフォーカス、ピント合わせがかなり精度が高い!ということでした。とくに近くのもの、接写、マクロ撮影をするとピントの合ったように見える被写界深度がかなり薄いので、カメラが「ピント合わせましたよ!」というJPEG写真がけっこうかなり正確に稼働しているというのをすぐ体感することができます。
個人的には自宅軒下の植物、花を撮影することが多いので、その撮影を重ねることで行うようになったのが、「最初カメラ本体裏にある親指AFボタンを押して、カメラにピントを合わせてもらい、その後親指でピント動作を止めたままカメラを構えた体全体で前後させて撮影する」というやり方です。
レンズのピントリングがどの位置にあっても、ボタンを押すだけで眼の前の撮したいものにサササッとピントを合わせてくれますから、一番最初のピントリングをグルグルグルグルと回す作業が不要になります。これはとても撮影リズムと言うか、撮影動作というか、動きがとてもスムーズでリズム感の良い撮影が実現するので気に入っています。
(時々AF機能のない古いレンズを使う時、ピントリングをグルグルグルと回す作業がめんどくさいなあと思うことはよく発生するようになりました)
Nikonキットズームレンズの写りのこと
SNSにアップされている写真を見て「このレンズ使ってみたいなあ」と思ったのがNikonレンズだった、というきっかけでNikonカメラ遊びを始めました。その後、「Nikonレンズの写り、好みだなあ」と思うことがとても多くて、少しずつフィルム時代のマニュアルレンズが増えていったのですが、どのレンズを使ってみてもJPEG写真の写り具合に共通した美しい背景ボケが見られました。
「ではキットズームレンズではどうなのだろう?」個人的な好奇心を刺激されることになって、キットズームレンズに手を出してしまう事になりました。
結論として、キットズームレンズでもNikonの他のレンズと共通する性格がみられ、「Nikonキットズームレンズ、いいなあ」という印象です。
どのメーカーでも(Canon,Pentax・・・)十分な光量のある日中での撮影であれば、古いフィルム時代のレンズとは違うきれいな写りをするのが常なのですが、Nikonキットズームレンズでは古い時代からの「Nikonらしい写り」というか、メーカーの基本的な描写がずっと生き続けているのを感じました。
VR・手ブレ補正機能付きレンズのこと
手ブレ補正機能のついていないNikonキットズームレンズはとくに中古市場で安価に入手できて、お試しにはとても好都合だったのですが、「手ぶれ補正ってどうなんだろう?」という好奇心から、55-300mmG VR f4.5-5.6 の望遠でも300mm超望遠といってもいい焦点距離までズーム可能なレンズで、手ブレ補正機能のついたものを入手してみました。
入手してからいろいろ試してみているのですが・・・どうも個人的には手ブレ補正機能を実感、体感できていません。とはいえ、D300DX(APS-C)ボディに取り付けると換算450mm超望遠になるのですが、それでもかなりの確率で手ブレ写真を回避することが出来ていることから、「きっとレンズ内の手ブレ補正機能は動作しているんだろうなあ」というのが個人的印象です。
(300mm望遠で手ぶれ補正をONにしたとき、ファインダー内の見え方が、揺れが止まって見える・・・というのをどうしても体感できていません)
「強力な手ぶれ補正」というのではないのかもしれませんが、それで「この焦点距離で手持ち撮影は出来ないだろう」という場面で、きちんとしたきれいなJPEG写真になっているものが多いので、きっと補正機能が動作しているのだろうと思っています。
小型軽量キットズームレンズ:18-55mm 55-200mm
上の、Nikonキットズームレンズ3つ並んだ写真を見ても、55-300mmレンズだけはかなり大きなサイズになるのですが、18-55,55-200mmの二本はとてもコンパクトで、なおかつプラスチック素材ということもあって軽量なレンズです。ちょっとお出かけ、「荷物を増やしたくない、重くしたくない」というときには、迷うことなく上の二本を選択すれば、18mm広角から、200mm望遠までの写真のすべてを撮影可能にしてくれます。
例えば大口径のNikon105mmマクロレンズとか、その他フィルム時代の金属製鏡筒レンズでは、それぞれ結構ほどほどに重量があって、複数レンズをカバンに詰め込むと総重量が結構な重さになったりします。
そんな時に、確かなピント合わせ、美しいNikon描写を受け継いだ、キットズームレンズ二本は、安心して持ち出すことの出来る有能なレンズだと個人的には認識しています。
要注意:NIKON DX用キットズームレンズのこと
比較としてCanonでは、レンズ固定マウント前後のカメラの作り具合が、フルサイズセンサーカメラとAPS-Cセンサーカメラでは異なるため、手元の例でいうとAPS-C標準ズームレンズはEOS40Dにはぴったり適合ですが、フルサイズCanon EOS5D mark2には「取り付けることさえ不可能」だったりします。(同じメーカーの製品なのに・・・)
その点、Nikonというメーカーでは、DX(APS-Cサイズ)用のレンズを、FX(フルサイズ)ボディに取り付けることは全く問題ありませんし、普通にピント合わせも、露出設定もオートが機能します。
しかしながら、DX用となっているキットズームレンズを、FXのNikonD700(フルサイズ)に取り付けて撮影すると、撮ったJPEG写真の四隅が丸く黒い影になってしまいます。
もともと大きな(35mmフィルムサイズ)に結像させるレンズではなく、DX用の小さな面積に映像をまとめるDX用レンズなので、D700で撮影すると四隅に映像が「ない」=ケラレの状態になることが多いです。( 焦点距離によってはセンサー全体に映像が結像するような場面もないわけではない)
なので、もしDX用キットズーム撮影のJPEG写真をSNSにアップしようというような場合、アップ前に「編集・トリミング」して、四隅の黒いところを切り取ってアップする、ということになります。(そのままでも、望遠鏡を覗いたような写真でいい雰囲気になる写真もあると思います)
そのようなこともあって個人的にはDX用キットズームレンズを使用する場合は、DXのカメラボディD300とセットで持ち出すことのほうが多くなっています。(200mm焦点距離は約300mmになりますし、300mm超望遠が換算450mm超望遠になります)
ともあれ、そんなこんなでふと初めたNikonカメラあそび、ずぶずぶずぶと沼にハマってしまい、楽しく溺れています。
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