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PentaxM50mmマクロレンズ おもしろい!

2022年05月03日 | カメラ・ビデオ関連
つい先日(2022/04/26)届いたばかりのレンズ Pentax M 50mm f4 マクロ (1970年代後半の軽量小型ペンタックス一眼レフ・レンズシリーズのひとつ)、届いた翌日に職場駐車場脇の「つつじ」を試写して、これはいい!と、その後、またまた集中的に練習中です!

 
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外観は、現在も多用しているPentaxM50mmf1.7(上記1970年代後半の製品)とほとんど違いがなく、机の上に2つのレンズを置いておくと、どちらがマクロレンズの方なのかほぼ見た目で区別はできない状態です。(絞りリングに刻印されている開放f値を見ると、4の方がマクロ! 1.7の方が標準50mmレンズなのですが・・・)

でも、レンズの先端から覗き込むと・・・開放f値1.7の明るい大口径標準50mmは、正面に大きなレンズガラスになりますが、マクロ50mmf4では、下の写真のように「大教室のような」「円形競技場のような」全く別物の外観になっています。

 
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奥の底の方に、直径の小さなレンズのガラスがちょっとだけ見える!そのような正面からの外観になります。

これだけ本体レンズガラスが奥の方にあるので、このマクロレンズではプロテクターフィルターをつけないで、このまま使っていこうと思います。
(レンズの最先端にプロテクターガラスを取り付けると、おそらく相当光の乱反射が写真に影響するはずです)

そして、大口径の標準50mmレンズは、その金属製のほぼ鏡筒の直径の大型レンズが何枚も組み込まれているため、それなりに重量があるのですが、それに対して50mmマクロレンズは、上の写真のようにレンズガラスが極端に小さい直径のため、そのガラスの重量がほとんどなくて・・・(同じような外観の見た目に反して)標準50mmレンズに比べると、50mmマクロレンズはとても軽量に感じます。

鏡筒先端の刻印のペイントがはがれかけていたので、アルコールをつけた綿棒で刻印部分の脂分を拭き取り、そこへ白ペイントを盛り上げました。

 
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この後、塗料が乾いたら、まわりの余分な塗料を剥がしたり、うすめ液をつけた綿棒で拭い取ったりして、溝の中に入った塗料だけを残すように仕上げ作業をします。

かなり古いレンズで、大きな時間も経過しているにも関わらず、とても良好な移りをするレンズが、縁あって手元にやってきてくれたので、ちょっとだけメンテナンスをすることにしました。

・・・1時間後

 
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塗料が完全に乾き切る前、カッターナイフの先で余分な塗料の盛り上がりをツツーっをカット出来るくらいのタイミングで、まず全体を整え、そのあとうすめ液を少し湿らせた綿棒で、ゴシゴシゴシ・・・。刻印の溝の中の塗料を残して、そのまわりの塗料だけを少しずつ溶かしながら拭き取って・・・

・・・出来上がりました。

この刻印の数字が、撮影にどうしても必要!というわけではないのですが、なんとなくスッキリときれいに仕上がったレンズを触りながらの撮影が、ちょっと気持ちよくなるのは、OKかなと思っています(^-^;)。




面白い、単焦点レンズ まるでズームレンズみたい!

この50mmマクロレンズは、途中でスイッチ機を切り替えるような操作をして、そこから「はい、マクロレンズになります!」という機能にはなっていなくて・・・・

普通に開放f4の50mmレンズとして撮影していて、一般的には30-40cmくらいまで近づいたらそこからは撮影したい被写体にピントが合わなくなり、あわててカメラを構えたまま体を後ろへ移動させる!ということになります。

ところがこの50mmマクロレンズは、カメラを構えてついつい被写体にどんどん近づいても、ピントリングがどこまでも!どこまでも!グルングルンと回るレンズ!・・・です。最短距離は23cm、これはカメラのボディ内部の「フィルム面」「デジタルイメージセンサー面」からの距離なので、実際は、

<カメラボディの厚み><レンズの長さ>を含めての23cm

・・・ということは、撮影したいものを大きくアップになるように、カメラ・レンズを被写体にどんどん近づけることが出来る!ということになります。

最短距離23cmは、レンズの先が被写体にあたってしまう!というほどまで接写できるわけではありませんが、日常的に、喫茶店のテーブルの上のサンドイッチやコーヒーに、椅子に座ったまま前かがみになって近づいて、シャッターを切って写真にすることが実現する最短撮影距離になります。

・・・ということで、普通の50mmレンズで撮影するときと同じようなカメラ操作でシャッターを切ると下のような写真になります。

  
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ISO320  f8  1/400 s秒 JPEG ノートリミング 
PentaxM50mm f4 マクロ 
CanonEOS5D 

ところが、上の写真のちょうど真ん中に、まっすぐ上へ芋のつるがのびてきているところ! そこへカメラ・レンズを構えたまま近づいていくと、最後には・・・・

  
  (画像をクリックで拡大写真へ)
 
このような写真になります。ユーザーが写したい!と思う被写体に極端に接近して、ピンポイントで撮影してしまうので、開放f4(絞り値をやや絞った値なので、前後のボケが小さくなるf値ですが)であるにもかかわらず、そのまわりは完全に被写界深度(見た目でピントが合っているように見える範囲)の外になってしまいます。

この写真の様子は、標準ズームレンズで、遠目から全体の様子を撮影し、そのあとズームアップして、その一部を撮影するときと同じような写真になっています。

しかしながら、このPentaxM50mmマクロレンズは、ズームレンズではなく完全な「単焦点レンズ」です。ズームさせるための機構はこのレンズには組み込まれていませんし、遠景・近景ズームした時の微妙な歪みを修正するためのレンズ構成・設計も組み込まれていません。

すなわち「単焦点レンズ」はきわめてシンプルな構成で、ひたすら上質な画像を実現する構成・設計だけでOKといううレンズなので、上の写真のようにズームしたかのような写真の撮影が可能であるにもかかわらず、レンズとしての基本的なポテンシャル、性能が高いレンズです。

家のまわりの植物の写真を実際に撮影してみて、そんなことを体感させられました。そんなこともあって、結構・・・というか、かなり今回使い始めたこのPentaxM50mmマクロレンズは、面白く楽しいレンズだなあと思っています。

 
  (画像をクリックで拡大写真へ EOS5D+50mmマクロ)




届く50mmマクロレンズ、Canonカメラ用へ加工作業 

職場駐車場のつつじ・・50mmマクロレンズ試写

5/3 家のまわりの植物・・50mmマクロレンズ試写




<<Canon EOS5D(初代)>>







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